【3選】Netflixで見られる人気おすすめドキュメンタリー【事件・犯罪編】

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「心にずっしりと残るような犯罪ドキュメンタリーを見たい」
「Netflixでハラハラドキドキする犯罪ドキュメンタリーって見られる?」

実際に起きた事件・犯罪を題材にしたドキュメンタリーを見ると、フィクションとはまた違う現実の重みが感じられますよね。作品によっては現実がもたらす恐怖や緊張感、衝撃をその場にいるかのように体験でき、見終えた後には深い余韻が残ります

ニュースで見たことのある事件も、関係者の証言や当時の映像を通して見ると印象が変わり、刑事たちの苦悩や加害者の異常な思考、被害者遺族の葛藤など、人間の本性や弱さ・強さが見えてきます

ただ、Netflixには犯罪ドキュメンタリーが数多く配信されており、どれを見ようかと迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。タイトルやサムネイルだけでは作品の重さや内容が分かりにくく、気づけば選ぶだけで疲れてしまうこともありますよね。

そこで本記事では実際に視聴した作品の中から、Netflixで見られる人気おすすめドキュメンタリーをランキング形式で紹介していきます。本記事を読めば、各作品の見どころなどが分かり、次に何を見ようかと迷っている人でも、自分にぴったりの一本を見つけられるでしょう。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください

Netflixで見られる人気おすすめドキュメンタリー~事件・犯罪編~

  • 【1位】『アメリカン・マンハント:オサマ・ビンラディン』ダニエル・シヴァン&モー・ルーシー
  • 【2位】『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』山本兵衛
  • 【3位】『レインコートキラー』ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス

【1位】『アメリカン・マンハント:オサマ・ビンラディン』ダニエル・シヴァン&モー・ルーシー

概要・あらすじ

2,977人もの犠牲者を出したアメリカ同時多発テロ事件(通称・911)。CIAはアルカイダ(首謀者:オサマ・ビンラディン)が黒幕であることを突き止め、結果的に約10年にも及ぶ追跡がはじまる。911やビンラディン急襲作戦の裏側などに迫った緊迫のドキュメンタリー。

感想・おすすめポイント

  • 約10年に及ぶ執念の追跡
  • CIAとアルカイダの凄まじい攻防
  • 急襲作戦の緊迫した舞台裏

本作は2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件や、2011年5月2日に行ったビンラディン急襲作戦などの裏側に迫ったドキュメンタリーです。

まずは911の衝撃的な映像や当時の混乱した様子を振り返るところからはじまります。その後、乗客などを分析した結果、黒幕はアルカイダ(首謀者:オサマ・ビンラディン)と突き止めることに成功

ここからアルカイダとの本格的な戦いがはじまりますが、ビンラディンは巧妙に身を隠して、CIAは居場所すら特定できない日々が続きます。アルカイダは世界中に拠点があることなどから、CIAほどの情報収集力を持ってしても難しく、しまいには批判の対象ともなってしまいます。

次第にいらだちが募っていく中で、アルカイダは世界中でテロ行為をくり返します。アルカイダが関わった主なテロ事件は以下の通りです。

年月事件死亡・負傷者数
2003年11月トルコ・イスタンブール連続自爆テロ事件死亡者数:計61名
2005年7月英国・ロンドン地下鉄等同時爆破テロ事件・死亡者数:52名
・負傷者数:約700名
2008年6月デンマーク大使館爆発事件・死亡者数:8名
・負傷者数:約30名

※参考:法務省

2009年12月には味方に取り込もうとしたアルカイダ幹部とつながる男に自爆テロを起こされ、7名のCIA職員たちが死亡。ただ、これをきっかけに、CIA職員はより強い決意を固めます。

ビンラディンに伝令がいると分かった後、長い年月をかけて伝令の正体を突き止めることに成功。そこからパキスタンにある怪しい建物(邸宅)を発見し、ビンラディンとほぼ同身長の男がいることが分かります。

結局、最後まで直接的な証拠が1つも見つからないまま急襲作戦を決行します。もちろん人違いだったら、アメリカの威信や大統領の社会的評価は一気に落ちてしまいます。

そうした緊張がある中で、急襲当日邸宅に到着したヘリの1機が墜落。急遽最初の計画から変更することになり、邸宅内に侵入して3階にいるビンラディンを射殺。邸宅の外では群衆が何事かと集まっていましたが、何とかビンラディンの遺体などを持ち帰ってヘリに乗り込みます。

帰還途中、事前に急襲作戦を伝えていなかったパキスタン軍からの追跡もあり、ビンラディン殺害後も緊張が続きます。最終的には無事帰還できますが、画面越しからも当時の緊迫した状況などがひしひしと伝わり、テロリストと対峙する大変さなどが感じられます

ちなみに、ある関係者が話した「テロリズムを破壊する力は被害からは生まれない。恐れることや報復の決断でもない。中立的立場から破壊するべきなのです」といった言葉も印象に残ります。

基本情報

監督ダニエル・シヴァン&モー・ルーシー
タイトルアメリカン・マンハント:オサマ・ビンラディン
エピソード全3話(2025年)
本編時間・ニュータイプのテロ集団(59分)
・手加減なし(43分)
・海神の槍作戦(81分)
ジャンルドキュメンタリー
出演者・キャスト
年齢制限16歳以上(暴力/不穏な画像)
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
Netflixhttps://www.netflix.com/jp/title/81700898

【2位】『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』山本兵衛

概要・あらすじ

2000年7月、六本木のナイトクラブで働いていた一人のイギリス人女性が姿を消した。警察の執念の捜査により、何百人もの被害者を毒牙にかけたとされる犯行が明らかになっていく。「日本最大の性犯罪」ともいわれるルーシー・ブラックマン事件の裏側に迫ったドキュメンタリー映画。

感想・おすすめポイント

  • お酒や薬物を使った卑劣さ
  • 刑事たちの執念が凄い
  • すべての罪を問えない無念さ

本作は事件に関わった巡査部長や警部補、警視などのインタビューを通して、ルーシー・ブラックマン事件の裏側に迫ったドキュメンタリー映画です。被害者の父親やジャーナリスト、スナックママなども取材に応じていて、当時の空気感がリアルに伝わってきます。

被害者が行方不明になったときの話からはじまるため、事件に詳しくなくても置いてきぼりにならずに見られます。

正直犯人が具体的にどんな暴行を加えたのかは細かく語られませんが、語り手の表情などから察せられる部分があります。女性を昏睡させるために薬物などを使ったことから、被害者の中には性的暴行を受けた覚えすらなかった人もいたようです。

さらに犯人は収集癖があったのか、暴行時の様子をビデオテープに収めていたことも判明。その映像を朝から晩まで見せられた機動隊員の中には、精神的に追い詰められてしまった人もいたようです。

また刑事たちの執念の捜査も印象的で、ある意味で上司(先輩)に逆らうような捜査を行ったことも語られ、事件解明に懸けた強い意志が伝わってきます。多数の被害者がいたことから、交友関係をたどればすぐに犯人が浮かび上がりそうですが、実際はそれほど単純ではないことも分かります。

結局200人以上の被害者がいたにもかかわらず、最終的に立件まで至ったのは10人のみ。ルーシー・ブラックマンさんに対する準強姦致死罪は無罪となり、すべての罪に問えない無念さも感じられます。

なお、本作は世界50の国や地域でトップ10に入るという快挙を成し遂げています。

基本情報

監督山本兵衛(やまもとひょうえ)
タイトル警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件
上映時間1時間41分(2023年)
ジャンルドキュメンタリー
出演者・キャスト
年齢制限16歳以上(性暴力描写あり)
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
Netflixhttps://www.netflix.com/jp/title/81452288

【3位】『レインコートキラー』ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス

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概要・あらすじ

2003年9月~2004年7月にかけて起きたソウル20人連続殺人事件。主に富裕層の高齢者や風俗嬢らが犠牲となり、「韓国史上最悪の連続殺人鬼」とも呼ばれた犯人ユ・ヨンチョル。彼はどんな手口を使い、どんな思考に突き動かされたのか。警察関係者などのインタビューをもとに、ソウル20人連続殺人事件の裏側に迫ったドキュメンタリー。

感想・おすすめポイント

  • 凄惨な犯行現場&普通ではない犯人像
  • 殺害から遺体処理までにわたる残虐性
  • 常人には理解しがたい考えや価値観

本書はソウル20人連続殺人事件の裏側に迫ったドキュメンタリーで、主に警察関係者を中心としたインタビューで構成されています。登場するのは捜査課長や江南署長、機動捜査隊刑事、プロファイラー、科学捜査チーム長、ジャーナリスト、事件担当検事など、主に当時の捜査に直接関わった人たちです。

当初は高級住宅街に住む富裕層たちを狙った犯行で、何といっても凄惨な犯行現場が印象に残ります。血だらけの階段や脳髄※が飛び出るほどの暴行など、明らかに常軌を逸した現場であることが分かります。
※頭蓋骨の中にある脳そのもの

複数の地域で殺人が相次いだものの、当初は凶器も特定できず、同一犯かどうかも不明。現金が手つかずで残されていたことなどから、被害者と面識のある人物による犯行とも考えられていました。しかし同じ靴跡が現場から発見されるなど、徐々に普通の犯人ではないことが明らかになります。

次に狙われたのは風俗嬢で、ある風俗嬢が姿を消したという情報提供をきっかけに、ユ・ヨンチョルが捕まります。ただ、彼が取調室で自白した内容が本当なのか、警察は確信を持てずにいました。彼は犯人ではなく精神に異常があるだけかもしれない、と思いはじめます。最終的には動かぬ証拠が見つかり、犯人であることが確定します。

女性(風俗嬢)への犯行手口も卑劣で、最初はラーメンも食べさせて楽しく会話し、終えて帰ろうとする女性を浴室へと誘導します。そこでハンマーを使って殴打・殺害し、遺体を切り分けた後に、ニオイ対策として古漬けのキムチと一緒に黒いビニール袋に入れ、夜中にタクシーに乗って山中に埋めていたのです。

犯人は浴室に入るためのドアを「生死を分けるドア」と呼んでおり、この空間の中では人を生かすも殺すも決めるのは自分なのだという思考の持ち主。遺体の切断には長時間かけていたそうで、理由は自分が統制しているという欲を満たしたいから。ちなみに解剖の知識は相当なもので、自分のレントゲン写真などで研究していたのだろうとのこと。

また、メディアの前で「今後は女性は軽々しく身体を売らないように。富裕層も教訓にしてください」と堂々と語る様子も印象的。自分のことを全知全能の存在と思っている節がありますが、もちろん超人ではなくただ単に殺人そのものが好きなだけと語られています。

他にもかわいい男の子と悪魔の姿を描いた絵などが紹介され、全体を通して常人には理解しがたい考えや価値観を持っていることが分かります。

なお、当時の社会風潮や韓国警察の体質、風俗嬢の実態、連続殺人犯の特徴、警察が遺族を蹴った出来事なども取り上げられており、さまざまな角度からソウル20人連続殺人事件について知ることができます。

基本情報

監督ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス
タイトルレインコートキラー:ソウル20人連続殺人事件
エピソード全3話(2021年)
本編時間・新種の殺人鬼(44分)
・キリング・グラウンド(48分)
・審判が下る(55分)
ジャンルノンフィクション
出演者・キャスト
年齢制限16歳以上
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
Netflixhttps://www.netflix.com/jp/title/81087760

まとめ

Netflixにはただ刺激的なだけではなく、見終えた後に余韻が残るような犯罪ドキュメンタリーが数多くあります。

人間の心理や社会の闇をリアルに描き出す映像を見ると、フィクションとはまた違う生々しい人間ドラマが感じられます。また加害者や被害者だけでなく、その周囲で揺れる人たちの想いや事件を取り巻く社会のリアルなどが見えてくるのも魅力です。

少しでも気になる事件があれば、この機会に視聴してみてはいかがでしょうか。