「ルーシー・ブラックマン事件では、具体的に何があったの?」
「ルーシー・ブラックマン事件の犯人がどんな人物だったかを知りたい」
そんな人におすすめしたいのが本作で、2000年に東京で起きたルーシー・ブラックマン事件の裏側を描いたドキュメンタリー映画です。
「日本最大の性犯罪」ともいわれる凶悪事件で、イギリスから来日していた若い女性が突如行方不明となり、その背後には冷酷な犯人がいたのです。
警察関係者などのインタビューを通して、徐々に明らかになる真実には胸をえぐられるような気分になるでしょう。
そこで本記事では、実際に山本兵衛さんが監督を務めた映画『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』を見た感想を紹介していきます。本記事を読めば、どんな内容が見られるのかなどが分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
基本情報
監督 | 山本兵衛(やまもとひょうえ) |
タイトル | 警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件 |
上映時間 | 1時間41分(2023年) |
ジャンル | ドキュメンタリー |
出演者・キャスト | – |
年齢制限 | 16歳以上(性暴力描写あり) |
おすすめ度 | ★★★★☆(SSランク) |
Netflix | https://www.netflix.com/jp/title/81452288 |
概要・あらすじ
2000年7月、六本木のナイトクラブで働いていた一人のイギリス人女性が姿を消した。警察の執念の捜査により、何百人もの被害者を毒牙にかけたとされる犯行が明らかになっていく。「日本最大の性犯罪」ともいわれるルーシー・ブラックマン事件の裏側に迫ったドキュメンタリー映画。
補足|ルーシー・ブラックマン事件とは?
東京・六本木のナイトクラブで働いていた、元客室乗務員のイギリス女性が強姦されて死亡した事件。2000年7月に被害者が行方不明となり、被害者の知人が警視庁に捜索願を提出。被害者の遺体はバラバラに切断された状態で、神奈川県三浦市の海岸にある洞窟で発見された。また被害者は彼女一人だけでなく、200人以上もいたことが判明。2010年12月、犯人は無期懲役が確定した。
感想・おすすめポイント
- お酒や薬物を使った卑劣さ
- 刑事たちの執念が凄い
- すべての罪を問えない無念さ
本作は事件に関わった巡査部長や警部補、警視などのインタビューを通して、ルーシー・ブラックマン事件の裏側に迫ったドキュメンタリー映画です。被害者の父親やジャーナリスト、スナックママなども取材に応じていて、当時の空気感がリアルに伝わってきます。
被害者が行方不明になったときの話からはじまるため、事件に詳しくなくても置いてきぼりにならずに見られます。
正直犯人が具体的にどんな暴行を加えたのかは細かく語られませんが、語り手の表情などから察せられる部分があります。女性を昏睡させるために薬物などを使ったことから、被害者の中には性的暴行を受けた覚えすらなかった人もいたようです。
さらに犯人は収集癖があったのか、暴行時の様子をビデオテープに収めていたことも判明。その映像を朝から晩まで見せられた機動隊員の中には、精神的に追い詰められてしまった人もいたようです。
また刑事たちの執念の捜査も印象的で、ある意味で上司(先輩)に逆らうような捜査を行ったことも語られ、事件解明に懸けた強い意志が伝わってきます。多数の被害者がいたことから、交友関係をたどればすぐに犯人が浮かび上がりそうですが、実際はそれほど単純ではないことも分かります。
結局200人以上の被害者がいたにもかかわらず、最終的に立件まで至ったのは10人のみ。ルーシー・ブラックマンさんに対する準強姦致死罪は無罪となり、すべての罪に問えない無念さも感じられます。
なお、本作は世界50の国や地域でトップ10に入るという快挙を成し遂げています。
まとめ
本作では、ルーシー・ブラックマン事件の裏側が関係者のインタビューを通して明らかにされていきます。
お酒や薬物を使った卑劣さに加え、200人以上に及ぶ被害者の存在、そして暴行時の様子を記録していたことなどから、犯人の異常性や猟奇性が感じられます。
一方で刑事たちの執念の捜査も印象的で、ニュースだけでは分かりにくい苦悩なども感じられます。
今回取り上げた映画『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』
監督 | 山本兵衛(やまもとひょうえ) |
タイトル | 警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件 |
上映時間 | 1時間41分(2023年) |
ジャンル | ドキュメンタリー |
出演者・キャスト | – |
年齢制限 | 16歳以上(性暴力描写あり) |
おすすめ度 | ★★★★☆(SSランク) |
Netflix | https://www.netflix.com/jp/title/81452288 |