「アガサ・クリスティーのおすすめ小説は?」
「アガサ・クリスティーの面白い小説を教えて!」
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの作品には『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』などがあり、「最後まで飽きずに読めた」「時間を忘れて読み切ってしまう」などといった声が上がっています。
そこで本記事では20~60代の男女(50名)を対象に実施したアンケートをもとに、アガサ・クリスティーのおすすめ小説をランキング形式で紹介していきます。
【50人に聞いた】ミステリーの女王アガサ・クリスティーのおすすめ小説16選
20~60代の男女(50名)を対象に実施したアンケートをもとに、アガサ・クリスティーのおすすめ小説をランキング形式で紹介していきます(ネタバレなし)。
【1位】『オリエント急行の殺人』(13票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | オリエント急行の殺人 |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011/4/5 |
ページ数 | 333ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 映画 |
概要・あらすじ
真冬の欧州を走る豪華列車・オリエント急行で起きた殺人事件を描いた推理・ミステリー小説(ポアロシリーズ)。
評価・口コミ・選んだ理由
- 真相と結末が全然予想できないものだったのがかなり衝撃でした。ストーリーも展開が多く最後まで飽きずに読めましたが、最後の予想外の終わり方が特に印象的でした(30代男性)
- 何度読んでも飽きない作品です。幼い頃から何度も読んでいますが、毎回面白いと思えるのは作り込まれた設定や世界観に引き込まれるからです。ありそうでないストーリーに、アガサ・クリスティーの文才を感じます(20代女性)
- 有名な作品で読んでみたのですが、途中からハラハラワクワクな展開ばかりが続き面白かったです。犯人も誰か分かってスッキリしましたし、文章も読みやすくて良かったなと思います(30代男性)
- 私を推理小説ファンにさせた一冊。本を読むのは正直苦手だったが、謎解きの面白さに引き込まれ一気読みしてしまった。同時に名探偵ポアロの推理力と人間味に魅了され、その後ポアロシリーズに夢中となった(40代男性)
- 忘れもしない中学生の時にミステリー好きの祖父にすすめられ、初アガサにハマった、個人的に記念すべき作品。大雪で立ち往生となった「オリエント急行」の中で起きる殺人を描いたスリリングなミステリーです。容疑者の数、なんと12人!なのに全員にアリバイがあるというものすごい設定。ぜひ中高生に読んでほしいです!(50代女性)
- ポアロシリーズの一つで映画にもなっている作品ですが、日本語訳として本にもなっています。1930年頃からある推理小説としては読んでいてわかりやすく、犯人像やストーリーを楽しめる作品の一つだと思います(40代男性)
- 映画で見てから本作を読んだのですが、乗客一人一人に話を聞きなんと全員にアリバイがありなかなか犯人まで辿り着けず、捜査が難航するけどそれもまた楽しい永遠の名作です(50代女性)
- アガサ・クリスティ作品で1番といったら『オリエント急行の殺人』しかないでしょうというくらいに有名です。各所にでてくる謎、積み重なっていき、それが少しずつ解き明かされていくミステリーの快感。最後まで想像をかき立てられて気持ちが良い作品です(30代男性)
- 長距離移動は新幹線や飛行機という人には斬新な設定かと思います。列車の旅に行きたくなります。映画化もされていますが、一度原作を読んでから映画をご覧いただくとより楽しめると思います(40代男性)
- もともと名探偵ポワロ・シリーズは大好きでしたが、それはテレビで見たりしたからです。自分自身で読んだ本としては、何といいましても『オリエント急行の殺人』です。あの結末は全く想像できませんでした。是非とも一読いただきたい名作だと思います(50代男性)
- 有名な作品ですが、読んだことがなかったので、読んでみました。よくあるミステリーだと、中盤でなんとなく流れがわかってしまいますが、この作品は最後まで何が起こるか分からず、続きが気になってしまい、徹夜で読みました。ぜひ皆さんも読んでみてください(20代男性)
- 名探偵ポアロシリーズの傑作作品『オリエント急行の殺人』。突然車内で起きた殺人事件、すべての乗客には完璧なアリバイがある中、偶然居合わせた名探偵ポアロが謎を解いていきます。ミステリー好きにはおすすめです。連続ドラマにもなった名作ですのでとても面白いと思います(30代女性)
- アガサ・クリスティーの著書の中でも名作の一つとして数えられることが多く、映画やドラマなどに何度もなった作品。美しいヨーロッパの冬の中を進む豪華列車オリエント急行の中での殺人事件。いったい誰が犯人なのか。読み進めるうちにポアロの鋭い感覚に驚くミステリー小説で、鉄道ファンにおすすめです(60代女性)
【2位】『そして誰もいなくなった』(12票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | そして誰もいなくなった |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2010/11/10 |
ページ数 | 306ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 映画/舞台/ドラマ |
概要・あらすじ
孤島に招き寄せられた10人の男女が一人ずつ殺されていく事件を描いた推理・ミステリー小説。
評価・口コミ・選んだ理由
- アガサクリスティを知らない人でもタイトルは知っているぐらい有名な作品。そして最高傑作ともいわれています(40代男性)
- みんなそれぞれに謎があったり、闇みたいなのがあるのがだんだんと出てくるのがおもしろくもあり、ゾクゾクするように思います(40代女性)
- ある人物から孤島の邸宅に招かれた10人の男女たちが順番に不審死していく不思議な事件に興味が湧き、色々と考えさせられる点が面白かった(40代男性)
- ミステリーの世界的なベストセラーということで期待して読み始めました。その奇想天外な結末まで、ドキドキ、ハラハラが止まりませんでした(30代男性)
- ミステリー好きには欠かせない一冊です。途中で本を閉じることなく、時間を忘れて読み切ってしまうと思います。最後まで緊張感があり、意外な結末に誰もが驚かされると思います(40代女性)
- 孤島に面識もない人たちが集められるという状況にとてもワクワクさせられて心をつかまれた。次々と殺人が行われていき犯人を予想しながら読んでとても楽しめた。推理小説の傑作だと思います(30代男性)
- 『そして誰もいなくなった』はアガサ・クリスティーの執筆活動中期の作品で、代表作とも称されます。作家として充実した時期で、安定感を覚えます。舞台や映画など原作を離れて多くの方に親しまれ、クリエーターを刺激する名作です(50代女性)
- とある場所に集められた一見何の関連もなさそうな人たちが次々殺されていくお話なのですが、犯人探しも勿論面白いですが、次自分が殺されるかもという恐怖がハラハラします。そして、最後まで読まないと犯人像が全然掴めなくて没頭できるのもオススメです(20代女性)
- ミステリー好きでなくても名前だけなら多くの人が聞いたことのあるであろう有名作。その知名度に惹かれ読んで数年前に見ましたが、「不朽の名作」と呼ぶに相応しい傑作でした。見立て殺人等、今でも受け継がれる手法が意味のある形で使われており、各人の行動原理や心理描写も納得できるもので、古い作品であっても気にせず楽しめます。未読、未視聴の方は是非ネタバレなしで読んでみてほしい作品です(30代男性)
- 私が初めて読んだアガサ・クリスティーの作品です。定番ですが、読んでみて人気である意味が分かりました。読んだきっかけは、定番のミステリー小説を読みたいと思ったからです。誰もが題名を知っている作品で、読んだことがなかったので興味が湧きました。文章も読みやすくて、どんどん先に進んでしまい、読み終わってから少しだけ怖くなったのを覚えています。最後に題名の意味を悟り、「なるほど」と納得しました(30代女性)
- アガサ・クリスティー作品の中で、特に有名なものの一つです。ドラマ化や映画化などもされているため、タイトルを聞いたことがある方も多いと思います。何者かに孤島に集められた10人が次々と殺され、最後に衝撃の事実が明かされるといった、クローズド・サークルと呼ばれる分野の傑作です。100年以上前の作品だとは思えないほど、今も色鮮やかで洗礼された物語となっています。徐々に明らかになっていく状況を推理しながら、フーダニットを楽しんでいただきたい作品です(30代女性)
- 近年、日本でも和製版として放送された世界中で有名なアガサ・クリスティーの代名詞にもなる作品『そして誰もいなくなった』をおすすめします。横溝正史などもよく使う「見立て殺人」、そして本格推理の愛好家に好まれる「嵐の山荘」をほどよく混ぜた名作だと思います。また、当然人が減っていけば疑心暗鬼は強くなり、浜辺などで行われる推理対決などちょっとした冒険要素も見ものです。ネタバレは省きますが、それぞれの歴史が少しずつ語られていき、初期の印象と異なる展開になるところも面白いです(40代男性)
【3位】『ABC殺人事件』(4票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | ABC殺人事件 |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003/11/11 |
ページ数 | 333ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 映画/漫画/ドラマ/ゲーム |
概要・あらすじ
A・B・Cという英文字に関係する連続殺人事件を描いた推理・ミステリー小説(ポアロシリーズ)。
評価・口コミ・選んだ理由
- 作品名がありふれていてとりあえず何となく買ってみた。ストーリーの展開が早く面白くインパクトがある作品です(40代男性)
- タイトルが良かったので作品を読んでみたのですが、上手な内容だったので予想以上のゾクゾクを味わえた作品で大変面白かったです。また、最後まで飽きずに見られたかなと思います(50代女性)
- 題材の通りABC…と順番に標的にあり、ストーリーが繰り広げられていくのですが、巧妙に書き上げられています。先が気になり、読書が苦手な人でも世界観でサラサラと読み終えられると思います。オススメです(20代女性)
- なんといっても、A・B・Cのアルファベット順に起こる殺人事件という設定に興味をそそられます。ストーリーの展開や物語の作り方が上手いのでページをめくるごとに小説の世界に引き込まれます。そしてラストのどんでん返しが圧巻の作品です(40代男性)
【4位】『スタイルズ荘の怪事件』(3票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | スタイルズ荘の怪事件 |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003/10/15 |
ページ数 | 295ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | ドラマ |
概要・あらすじ
スタイルズ荘で屋敷の女主人が毒殺された事件を描いた推理・ミステリー小説(ポアロシリーズ)。
評価・口コミ・選んだ理由
- ポアロシリーズの第一作目かつ、アガサ・クリスティーのデビュー作です。シリーズ作品でもあるので、結構楽しめると思います!(20代男性)
- やはりアガサクリスティ作品には欠かせない、エルキュール・ポアロの初登場は是非とも読んでほしいと思います。そして、ポアロがいかにずば抜けて素晴らしい探偵なのかを知ってほしいです(40代女性)
- アガサ・クリスティのデビュー作。話の初めから出てきた手がかりが終盤で見事に回収され、二転三転としながら最終的な犯人が判明していく、というミステリー小説です。とても分かりやすく見やすい小説となっているのでオススメです(30代男性)
【4位】『アクロイド殺し』(3票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | アクロイド殺し |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003/12/15 |
ページ数 | 362ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | – |
概要・あらすじ
医師・シェパードが書いた手記という形で、名士・アクロイドが刺殺された事件を描いた推理・ミステリー小説(ポアロシリーズ)。
評価・口コミ・選んだ理由
- フェア、アンフェア論争があったということで私が読んだ高校生の頃にはこの論争を事前に知っていたためなんとなく真相は予想できた。しかしながら当時としては画期的なトリックだったのだろうと想像できる(50代男性)
- アガサ・クリスティーの代表作の一つであり、推理小説の傑作です。怪しい人が次々と登場し、まんまと騙されます。読み終わると、あちこちページを戻って読み直したくなります。ネタバレになってしまうので、詳しく書けないのが辛いです(50代女性)
- 事件の真相に本気で衝撃を受け、読み終えて数十年経った今もなお忘れられない一作です。この一作があってこそ、その後の数々のミステリーが生まれたといっても過言でない作品です。このトリックは出したもん勝ち、だからこそ、特にミステリーをまだあまり読んでいない人におすすめです。とにかく、何の前提知識もインプットしないまま読んでみてください。事実に驚かされること間違いありません(40代男性)
【4位】『春にして君を離れ』(3票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | 春にして君を離れ |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2004/4/16 |
ページ数 | 270ページ |
ジャンル | 小説(サスペンス/ヒューマンドラマ) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 舞台 |
概要・あらすじ
優しい夫によき子どもに恵まれ、理想的な家庭を築き上げたことに満ち足りていた女性を主人公としたサスペンス小説。
評価・口コミ・選んだ理由
- 事件が起きて犯人を当てる推理小説ではなく、だんだんと家族と自分の真実がわかっていくサスペンスですが、見たくない自分の心の底を覗かされるような怖さがあり、とても面白いです(20代男性)
- 主人公の女性は夫と子どもに恵まれ幸せな人生に満足しています。しかし、娘が入院しているバグダッドへの見舞い帰りに出会った友人との会話によって、今までの人生の考えや行動を思い返し疑問を抱きはじめます。殺人事件は起きませんが、人間の心情変化がとても面白い作品です(30代男性)
- アガサ・クリスティーといえばミステリー小説で有名ですが、今作『春にして君を離れ』はミステリーではありません。初めて読んだ時、アガサ・クリスティーの作品だと気づかなかったくらいです。しかしアガサ・クリスティーの真骨頂ともいえる作品なので、ミステリー派の人にもオススメです(30代女性)
【4位】『ナイルに死す』(3票)
基本情報
著者 | アガサ・クリスティー |
タイトル | ナイルに死す〔新訳版〕 |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2020/9/11 |
ページ数 | 449ページ |
ジャンル | 小説(推理・ミステリー) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 映画/舞台/ドラマ |
概要・あらすじ
新婚カップルのハネムーン中に、豪華客船で起きた殺人事件を描いた長編推理・ミステリー小説(ポアロシリーズ)。
評価・口コミ・選んだ理由
- エジプト旅行に向かう夫婦が乗った豪華客船で起こる事件を、偶然乗り合わせたポアロという人物が解決していくミステリー。人物描写も特別で、とても面白いです(20代女性)
- かなりの長編です。アガサ・クリスティのミステリーに必須のポアロが謎解きをしてくれますが、登場人物のちょっとした仕草などから推理していくストーリーはかなり惹かれるところです(40代男性)
- 『ナイルに死す』のおすすめは読み進めるにつれて、もうページをめくる手が止まらないほど、犯人は一体誰なの??そして動機は一体何??が知りたくて知りたくて、強く引き込まれる作品です。おすすめします(30代男性)
【8位】『火曜クラブ』『ゼロ時間へ』『カーテン』など(各1票)
- 『火曜クラブ』(発売日:2003/10/15)
記念すべきミス・マープルシリーズ最初の作品でもあり、代表的な安楽椅子探偵作品の一つ。有名な作家の作品ということで手に取ってみましたが、登場人物が謎を持ち合うため、読み手も登場人物もその都度頭を悩まさせられるのですが、ミス・マープルの手で次々と謎が解決されていく流れは爽快です。事件に立ち会った探偵、刑事が謎を解き明かすのではなく伝聞を基に推理していくというスタイルの作品は、この作品で初めて読んだのでいまだに印象に強く残っています。間違いなくおすすめできる作品です(30代男性) - 『白昼の悪魔』(発売日:2003/10/15)
地中海のスマグラーズ島が舞台となっていて、ミステリー好きにはとってもわくわくする設定です。アリバイ崩しが一つの焦点となっていて、最後まで楽しめます(20代男性) - 『茶色の服の男』(発売日:2004/1/1)
父を亡くして天涯孤独となったアンが、傷心を癒すべくロンドンへ旅立ったところ、人身事故を目撃、落ちていた謎のメモを拾ったところから人生が大きく変わり、巨大組織の陰謀に巻き込まれていく冒険ミステリー。誰がクロでシロか、どんでん返しあり、ちょっとロマンスありで手に汗を握るシーン満載。けれどスケールが大きく、それぞれの人物が生き生きと魅力的に描かれていて、読後の爽快感がたまらない(50代女性) - 『ねずみとり』(発売日:2004/3/16)
ロンドンのウェストエンドでロングランを続けている戯曲で、登場人物同士の会話だけで、ストーリーが展開していくところが醍醐味です。謎解きはもちろんのこと、ゲストハウスの広間という空間で繰り広げられる人間ドラマに魅せられます(50代女性) - 『おしどり探偵』(発売日:2004/4/16)
あまり怖い小説は苦手な私ですが、ミステリーが好きなので、ライトミステリーのこの作品はピッタリでした。ミステリーのおもしろさと、二人の探偵の人間関係で心が暖まりました。冒険の要素もありますので、コロナで外出しにくい人に気分転換としておすすめです(50代男性) - 『ゼロ時間へ』(発売日:2004/5/14)
今でこそ古典となり、フォロワーのフォロワーなどに紛れて真新しさは感じられないかもしれません。エンタメ的に派手な要素もありません。それでも本当にお手本のように綺麗にまとまった一冊だと思います。登場人物すべての人間関係や過去から現在に至るまでの人生の変遷などが、この短いページ数にまとまっているのかと、読む度に新たな発見があり驚かされます。個人的に、ミステリにおいて嫌いな要素は超常的な存在です。この作品にも一点、さりげなくではありますが重要な要素として存在するところに初めは嫌悪感があったのですが、見事に本筋を侵すことなく回収されます。こまやかな組み立てに感動する一冊です(40代女性) - 『バートラム・ホテルにて』(発売日:2004/7/15)
クリスティー作品にはご存じポアロもの、ミス・マープルもの、トミーとタペンスもの、パーカーパインもの、一般人もの等々ありますが、文学としてもサスペンスとしても面白いものは、ポアロものよりむしろミス・マープルもの、主人公が一般人ものだと思います。挙げればきりがありませんが、その中のミス・マープルもの『バートラムホテルにて』は、高級ホテルバートラムホテルでのヴィクトリア朝の趣を残したホテルの描写、一見何の変哲もなさそうな宿泊客、そこに愛すべき甥に滞在させてもらうミス・マープルがやがて洞察する驚くべき謎。高級文学を読んでいるような格調の高さと、ミス・マープルの推理の融合が最高に面白い!(60代女性) - 『ポアロ登場』(発売日:2004/7/15)
アガサ・クリスティー作品に登場する探偵役の中でも、エルキュール・ポアロは特別な存在です。お好きな方も多いかと思います。そのポアロが初めて登場したのが、この『ポアロ登場』です。忙しくてじっくり本を読む時間がない方でも、この本は短編集なので、ちょっとした隙間時間に読むことができます。また、この本の中で特に注目したいのは「チョコレートの箱」という作品です。自分の推理力に自信を持っているポアロの失敗が描かれています。おそらく唯一の失敗談なのではないでしょうか。ご興味がある方は是非どのような失敗をしたのか、お読みいただけたらと思います(40代女性) - 『カーテン』(発売日:2011/10/7)
名探偵ポアロの最期の事件です。それだけでも悲しくショッキングなのですが、お話自体も「こんなはずじゃないでしょポアロ!」と言いたくなるような内容で続いていきます。ですが最後にどんでん返しが待っています。このお話を読むとなんだかすごく寂しく感じますが読むべきだと思います(50代女性)
まとめ
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの作品では、特に『オリエント急行の殺人』『そして誰もいなくなった』が人気を集めています。
「時間を忘れて読み切ってしまう」「ハラハラワクワクな展開ばかり」などといった声が上がっているので、ぜひ読んでみてください。
概要(調査・アンケート)
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2021年6月 |
調査対象 | 20~60代の男女(50名) |
調査対象 (年代) | 20代:8名(16.0%) 30代:14名(28.0%) 40代:15名(30.0%) 50代:11名(22.0%) 60代:2名(4.0%) |
調査対象 (性別) | 男性:27名(54.0%) 女性:23名(46.0%) |