「就活を題材にした小説ってある?」
「就活生のリアルに迫った小説を読みたい!」
小説の中には就職活動を題材にした本もあり、就活小説を読むと面接やインターンなどの雰囲気を知ることができるほか、就活で悩んでいるのは自分だけではないと感じられます。
そこで本記事では実際に読んだ本の中から、就職活動を題材にしたおすすめ小説をランキング形式で紹介していきます。
就活生の苦悩や心の闇を感じられるおすすめ小説2選
実際に読んだ本の中から、就職活動を題材にしたおすすめ小説をランキング形式で紹介していきます(ネタバレなし)。
【1位】『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』喜多川泰
基本情報
著者 | 喜多川泰(きたがわやすし) |
タイトル | 手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
発売日 | 2007/8/15 |
ページ数 | 217ページ |
ジャンル | 小説(青春/ヒューマンドラマ) |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | – |
感想・おすすめポイント
- 手紙の内容が素晴らしい!
- 自己啓発書のような読みやすさ
- 平凡な主人公だからこそ共感できる
本作は平凡な大学四年生・諒太を主人公に描かれた小説で、物語は就職活動に出遅れていた諒太が書斎カフェで奇妙な広告を目にしたのをきっかけに展開されていきます。
その広告には手紙でやりとりすることにより、あなたの人生に役立つという手紙屋が紹介されていました。
ちょうど就活や将来などに悩んでいた諒太は手紙を出してみることにして、そこから正体不明の手紙屋との文通がはじまります。
本作は全体的に小説というよりもストーリー性のある自己啓発書に近くて、ごくごく普通の主人公だからこそ共感できるところが多いですね。
また「綺麗事」「説教臭い」などの声も上がっていますが、手紙に綴られた内容からは人生で悩んだときのヒントを得られるでしょう。
【2位】『何者』朝井リョウ
基本情報
著者 | 朝井リョウ(あさいりょう) |
タイトル | 何者 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2015/7/1 |
ページ数 | 273ページ |
ジャンル | 小説(青春/ヒューマンドラマ) |
受賞・候補歴 | 【受賞】第148回直木三十五賞 |
メディアミックス | 映画/舞台 |
感想・おすすめポイント
- さまざまなキャラが登場する
- 若者の苦悩や葛藤などを感じられる
- 自分も泥臭く頑張ろうと思える
本作は就活対策として集まった5人の大学生を中心に展開される青春小説で、就活への意識が高い女性や就活に批判的な意見を持つ男性などが登場します。
主人公・二宮拓人は客観的で冷めた目を持つ大学5年生で、周りを見て感じたことをTwitterの裏アカウントで呟いていました。
就活が進むにつれて5人の人間関係が変化したり、拓人も含めた就活生たちの心の闇が明らかになったりするのが注目ポイントで、何者かになりたいのに思い通りにいかない現実に直面する若者たちの苦悩や葛藤などを感じられますね。
また登場人物はリアルにもいそうなタイプが多いので、就活のリアルを知りたい人にはぴったりといえますし、自分は「このタイプかも!」と思いながら読み進めることも!
読了後は自分も泥臭く頑張ろうと思えるほか、自分の就活時代を懐かしく思い出せたり、若者の気持ちを汲み取れるようになったりするところもあるので、もうすでに就活を終えている大人にもおすすめです。
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まとめ
就職活動では大きな不安に駆られるところもありますが、就活小説を読むと面接やインターンなどの雰囲気を知ることができるのに加え、就活で悩んでいるのは自分だけではないと感じられます。
また作品によっては読了後に前向きな気持ちになれるところもあるので、ぜひ読んでみてください。