【2選】死体をテーマにした人気おすすめ本【死を考えるきっかけにも】

おすすめ本

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「死体を扱った本ってある?」
「死体をテーマにしたおすすめ本を知りたい!」

そんな人に向けて実際に読んだ本の中から、死体を題材・テーマにした人気おすすめ本を厳選して紹介していきます。

死体をテーマにした人気おすすめ本

実際に読んだ本の中から、死体をテーマにした人気おすすめ本を厳選して紹介していきます。

『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』西尾元

基本情報

著者西尾元(にしおはじめ)
タイトル死体格差 解剖台の上の「声なき声」より
出版社双葉社
発売日2017/3/8
ページ数173ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴

おすすめポイント

  • 死体から見える格差
  • さまざまな死を取り上げている
  • ちょっとした専門知識も学べる

本書は死体から見える格差をテーマにしたノンフィクションで、著者は20年に渡り死体を解剖してきた法医解剖医です。

本書には路上生活者や生活保護受給者、認知症患者、アルコール依存症患者、孤独な独居者、いじめを苦に自殺した少年、アパートで凍死した男性、暴行を受けて亡くなった男性、浴槽や老人ホーム内で死んだ高齢者など、さまざまな人たちの死が取り上げられています。

それらの死から精神疾患患者と事件の関連性や、老老介護(=高齢者の介護を高齢者が行うこと)の実態、借金と自殺の関係(いくら借金があると自殺を考えるのか)などに関する問題も。

また糖尿病や熱中症などの意外と身近に潜む死についても書かれているほか、法医解剖の実情や法医解剖医の仕事などにも触れられています。

本書を読むとさまざまな死があることを感じられるのに加え、ちょっとした専門知識も解説されていて学べるので法医学に興味がある人にもおすすめです。

『死体は語る』上野正彦

基本情報

著者上野正彦(うえのまさひこ)
タイトル死体は語る
出版社文藝春秋
発売日2001/10/10
ページ数193ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴

おすすめポイント

  • 人間模様を感じられる
  • さまざまな事件の裏側を知ることができる
  • 生の尊さを感じられる

本書は元監察医という立場から綴られたノンフィクションで、さまざまなエピソードが短編エッセイのように書かれています。

エピソードとしては自殺や事故、心中、殺人事件などが多く扱われており、全体的にドロドロとした部分も含めた人間模様を感じられるのが魅力です。

特に事件・犯罪性のある死に関するエピソードが多く、主婦がめった刺しにされた事件や大学院の女子大生が殺された事件、心中のように見えた殺人事件、ガス自殺や就寝中の病死に見せかけた殺人事件、殺人犯と警部補(警察幹部)の心中のような事件など。

また下記の有名な事件・事故にも触れられているため、事件や犯罪に興味がある人にもおすすめできます。

もちろん全体を通して面白おかしく書かれているわけではなく、生の尊さを伝えるという想いを感じられる内容です。

本書に登場する有名な事故・事件

  • 小笛こふえ事件(1929年):自殺か他殺かで議論になった事件
  • 阿部あべさだ事件(1936年):愛人男性の局部を切り取った猟奇的な殺人事件
  • チフス菌饅頭事件(1939年):女医が饅頭にチフス菌を混入させて食べさせた事件
  • 浅沼あさぬま稲次郎いねじろう刺殺事件(1960年):日本社会党委員長・浅沼稲次郎(政治家)が刺殺された事件
  • 三河島みかわしま事故(1962年):死者160名も出した列車脱線多重衝突事故
  • カレン・クインラン事件(1975年):尊厳死や死ぬ権利に大きな影響を与えた事件
  • ホテルニュージャパン火災(1982年):死者33名も出した高級ホテル火災

まとめ

死体を題材・テーマにした本ではさまざまな死が取り上げられており、法医学について学べるところもあります。

また生の尊さを感じられたり、自分や大切な人の死を考えるきっかけになったりするので、ぜひ読んでみてください。