【感想】『感情を出したほうが好かれる』加藤諦三【好かれるための努力で嫌われる人が多い】

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「好かれる人には、具体的にどんな特徴があるの?」
「自分はこんなにも尽くしているのに、周りから好かれている気が全然しない…」

そんな疑問や悩みに応えてくれるのが本書で、好かれる人と好かれない人の違いなどを分かりやすく解説しています

自分は相手のために一生懸命尽くしているのに軽く扱われている一方で、そんなに相手のことを気にしていなさそうな人がむしろ好かれていて、この違いは何なのかと思ったことはありませんか。

本書を読むと好かれる人の特徴が分かるだけでなく、子育てに活かせることを学べたり、自分の勘違いに気づけたりするのでおすすめですね。

そこで本記事では、実際に心理学者・加藤諦三さんの『感情を出したほうが好かれる』を読んだ感想を紹介していきます。本記事を読めば、どんな内容が書かれているのかが分かるので、ぜひチェックしてみてください。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください

基本情報

『感情を出したほうが好かれる』加藤諦三
出典:Amazon
著者加藤諦三(かとうたいぞう)
タイトル感情を出したほうが好かれる
出版社三笠書房
発売日2011/1/20
ページ数162ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴
メディアミックス
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/hk9BUY
Amazonhttps://amzn.to/47ZAza3

概要・あらすじ

「ノー」と言っても好かれる人がいるのに、「イエス」と言って好かれない人がいる。なぜ相手の気持ちにばかり気を取られて自分らしく生きられないのか。もっと自信を持ち、自分の人生を生きたい。そんな人に好かれる人と好かれない人の違いなどを解説した一冊。

感想・おすすめポイント

  • 自分を出すことは「リラックスすること」
  • 人は明るい性格になることでしか幸せになれない
  • 「かたち」と「こころ」を理解できない人は燃え尽きる

本書は好かれる人と好かれない人の違いを解説した一冊で、テーマは「ノーと言っても好かれる人がいる。しかしイエスと言っても好かれない人がいる。なぜか?」。

誰しもが好かれたい、愛されたいと思う中で、筆者は「こうであるべき自分」は今すぐに捨てたほうがいいと述べています。ありのままの自分のほうが好かれることを前提に、自分を出すことは衝動的になることではなくリラックスすること。別の言い方をすれば、防衛的な性格になっていないことで、相手に好かれようと特別なことをするわけでもない。

リラックスして相手と話しているときは相手と心が触れ合っており、決して相手を無視しているわけではない。相手を意識していないことと相手の人格を無視することは違ううえに、好かれるための努力で嫌われる人が多いと指摘しています。

また人は明るい性格でしか幸せになれないと述べられており、明るい性格は素直な性格という意味。何もむやみに笑ったり大きな声を出したりすることではなく、その人らしい明るさという意味とのこと。明るい性格になるには悪口・愚痴集団から抜けることが大切で、本書にはアメリカの鉄鋼王A・カーネギーの素直さに関する話も紹介されています。

さらに「かたち」と「こころ」に関する話も印象的で、「かたち」だけで「こころ」を無視する人は人間関係で悲劇が起きる可能性がある。

「かたち」だけの人は「かたち」だけを与えることで人を惹きつけ、心の触れ合いがないまま人と接する。そのため人間関係をうまく努力しようとするわりに、周りに誠意のある人が集まらず、むしろ誠意のない人が集まると指摘しています。具体例として、本書には「かたち」と「こころ」を理解できない、ある有名人が結果的に神経症になってしまった話も取り上げられています。

ちなみに親子関係も同様で、ある親は普通の人以上に生真面目に必死に努力したにもかかわらず、子どもが次々と問題を起こし、その親は自殺未遂まで起こすほどに。一方で、ある親はそれほどつらい努力をしていないのに、子どもは全員まともに成長し、幸せな一家を築いたといったエピソードが紹介されています。

全体を通して、好かれる人は大それたことをしているわけでなく、ありのままの自分を出しているだけという点が印象的。また「かたち」と「こころ」の話は当たり前のようで、自分は少し勘違いしていた部分があったかもと気づかされますね。

本書には他にも相手に尽くすことよりも大切なことや「こころ」のない人が言葉に騙されやすい理由、愛されることと気に入られることの違いなどが紹介されています。

まとめ

本書は好かれる人の特徴などを解説した一冊で、「なぜあの人は好かれるのか?」という素朴な疑問に答えてくれます。

そんなに大それたことをしているわけではないのが印象的で、自分が好かれるためにやっていた勘違いにも気づかされます。

また具体的なエピソードに加え、子育てに応用できる考え方も紹介されており、子どもを健やかに育てたい親御さんにもおすすめですね。

今回取り上げた本『感情を出したほうが好かれる』加藤諦三

『感情を出したほうが好かれる』加藤諦三
出典:Amazon
著者加藤諦三(かとうたいぞう)
タイトル感情を出したほうが好かれる
出版社三笠書房
発売日2011/1/20
ページ数162ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴
メディアミックス
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/hk9BUY
Amazonhttps://amzn.to/47ZAza3