【4選】世界的ベストセラー作家・村上春樹の人気おすすめ小説【初めての人でも読みやすい作品も】

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モノカフェ文庫

「村上春樹の小説って、何から読めばいいの?」
「難しそうなイメージがあるけど、初めてでも読みやすい作品はある?」

名前はよく知っていても作品が多く、どれから手に取ればよいか迷ったことはありませんか。長い作品から読み始めて、途中で内容についていけなくなるのも不安ですよね。

村上春樹さんの小説では、親友を亡くした大学生の恋や、高校時代の友人に絶縁された男の旅、海辺の街で過ごす若者のひと夏など、さまざまな物語が描かれます。

淡々とした文章で綴られる登場人物の心の動きをたどるうちに、自分の過去の人間関係を静かに振り返りたくなります。ただ、どの作品が自分に合うのかは、タイトルやあらすじだけでは分かりにくいですよね。

そこで本記事では実際に読んだ本の中から、村上春樹さんの小説をランキング形式で紹介していきます(ネタバレなし)。本記事を読めば、最初に手に取る一冊を選びやすくなるでしょう。

村上春樹さんの作品を初めて読む人や、『ノルウェイの森』の次に読む一冊を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

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新刊情報|モノカフェ文庫

虹(工藤 あかり)の表紙

虹

工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

むかし書いた日記をきっかけに、十九歳で出会った男との記憶が蘇る――。二つの出会いと別れを綴った恋愛回想小説

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

村上春樹とは?

基本情報

名前村上春樹(むらかみはるき)
出身地京都府京都市
生年月日1949年1月12日
デビュー年1979年
デビュー作『風の歌を聴け』
代表作『ノルウェイの森』(1987年)
『海辺のカフカ』(2002年)
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013年)など
主な候補・受賞歴【受賞】第22回群像新人文学賞(1979年)
【候補】第81回芥川龍之介賞(1979年)
【候補】第83回芥川龍之介賞(1980年)
【受賞】第21回谷崎潤一郎賞(1985年)
【受賞】第47回読売文学賞(1996年)
【受賞】フランツ・カフカ賞(2006年)
【受賞】エルサレム賞(2009年)など
公式サイトhttps://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/

魅力・おすすめポイント

  • 国内外の文学賞を数多く受賞している
  • 小説だけでなく翻訳も精力的に手がける
  • 音楽やランニングを楽しむ作家の素顔

村上春樹さんは1979年に『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞し、作家としてデビューしました。その後も谷崎潤一郎賞や読売文学賞のほか、2006年のフランツ・カフカ賞や2009年のエルサレム賞など、海外の文学賞も数多く受賞しています。

1987年に刊行された『ノルウェイの森』は、2009年時点で上下巻合わせて1,000万部※に達し、村上春樹ブームのきっかけになった作品です。スコット・フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなど、アメリカ文学の翻訳も精力的に手がけています。
※参考:村上春樹 新潮社公式サイト

ビートルズなどの音楽を愛聴して作品のモチーフに取り入れているほか、1982年頃からはランニングを続け、各地のマラソンを完走しています。音楽やランニングを楽しむ作家の素顔も魅力の一つです。

世界的ベストセラー作家・村上春樹の人気おすすめ小説

  • 【1位】『ノルウェイの森』村上春樹
  • 【2位】『海辺のカフカ』村上春樹
  • 【3位】『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
  • 【4位】『風の歌を聴け』村上春樹

【1位】『ノルウェイの森』村上春樹

概要・あらすじ

37歳のワタナベトオルは、ドイツのハンブルク空港で流れたビートルズの『ノルウェイの森』を耳にし、学生時代の記憶を呼び起こされる。高校時代、ワタナベは唯一の親友・キズキを自殺で亡くしていた。東京の大学に進んだワタナベは、キズキの恋人だった直子と再会し、2人は少しずつ心を通わせていく。しかし直子はワタナベの前から姿を消し、京都の山奥にある療養所に入ってしまう。一方、大学では明るく奔放な緑と出会い、ワタナベは2人の女性の間で揺れ動いていく。限りない喪失と再生を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 大切な人を失った後の生き方を考えさせられる
  • 直子と緑という対照的な2人の女性に惹きつけられる
  • 1960年代末の東京の空気を静かな文章で味わえる

本作は、高校時代の親友を自殺で亡くした大学生・ワタナベが、2人の女性との関わりの中で生き方を探していく長編小説です。物語は37歳になったワタナベが、ハンブルク空港で流れたビートルズの曲をきっかけに、20歳前後の日々を振り返る形で進みます。高校3年の5月に親友のキズキを亡くしたワタナベは地元の神戸を離れ、東京の私立大学に進学しました。

大学1年の5月、ワタナベは中央線の電車の中で、キズキの恋人だった直子と偶然再会します。2人は休日のたびに会って東京の街を歩くようになり、少しずつ距離を縮めていきました。しかし直子の20歳の誕生日に2人が結ばれた後、直子はワタナベの前から姿を消してしまいます。

やがてワタナベは、直子が京都の山奥にある療養所・阿美寮(あみりょう)に入ったことを知り、直子を訪ねて同室のレイコと出会いました。一方、同じ大学に通う緑と知り合い、明るく奔放な緑にも心を惹かれていきます。京都の療養所にいる直子への想いと、東京で過ごす緑との時間の間で、ワタナベの心は揺れ動くばかりです。

特に印象に残ったのは、親友の死を抱えたまま生きていくワタナベと直子の姿で、大切な人を失った後にどう生きていけばよいのかを考えさせられます。心に傷を抱える直子と、明るく生命力にあふれた緑の対比も印象的で、2人の間で迷うワタナベの気持ちに引き込まれるでしょう。1960年代末の東京の空気が静かな文章で描かれ、物語の切なさを際立たせているところもあります。

一方で、性的な描写が多く、登場人物の言動に共感しにくいと感じる人もいるかもしれません。それでも読み進めるほど、それぞれが孤独や喪失とどう折り合いをつけようとしているのかが見えてきます。読後は失った人への想いを抱えながらも前を向くことの意味を、改めて見つめ直すきっかけになるでしょう。

基本情報

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトルノルウェイの森
出版社講談社
発売日2004/9/15
ページ数【上巻】302ページ
【下巻】293ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
メディアミックス映画
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
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【2位】『海辺のカフカ』村上春樹

概要・あらすじ

15歳の誕生日、田村カフカは父親から逃れるように東京の家を出て、深夜バスで四国の高松に向かう。高松の私立図書館に通い始めたカフカは、司書・大島さんや館長・佐伯さんと出会い、図書館に身を寄せるようになる。同じ頃、東京に住む老人・ナカタさんは、猫と話せる力を生かして迷い猫を探していた。少年時代の不思議な事件で読み書きの力を失ったナカタさんもまた、ある出来事をきっかけに西に向かって旅立つ。現実と夢が入りまじる中で、2人の運命が静かに交わっていく姿を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 現実と夢が入りまじる不思議な世界観
  • 2つの物語が交互に進む構成で飽きずに読める
  • 猫と話すナカタさんの穏やかな人柄に心が和む

本作は家を出た15歳の少年と、猫と話せる老人の行く末を交互に描いた長編小説です。物語はカフカの章とナカタさんの章が入れ替わりながら進み、上下巻にわたって2人の行方が語られていきます。

15歳の誕生日、カフカは東京都中野区野方の家を出て、深夜バスで四国の高松に向かいます。家出の理由は、父親にかけられた呪いのような言葉から逃れるためです。高松の私立図書館に通い始めたカフカは、司書・大島(おおしま)さんや館長・佐伯(さえき)さんと出会い、やがて図書館に身を寄せるようになっていきます。

ナカタさんは戦時中の疎開先で起きた集団昏睡事件をきっかけに、記憶と読み書きの力を失った老人です。猫と話せる力を生かして迷い猫探しを引き受けていた彼は、三毛猫・ゴマを探すうちに猫を捕まえて回る奇妙な男の存在を知ります。2人の旅がどこで交わるのか分からないまま、ナカタさんもある出来事をきっかけに東京を離れていきます。

まず印象的なのは現実と夢が入りまじる不思議な世界観で、すべての謎に答えが出なくても物語そのものに引き込まれるのが本作の面白さです。空から魚が降ってくるような場面さえ、淡々とした語り口のおかげで自然に受け止められるところもあります。

カフカの章とナカタさんの章が交互に並ぶ構成も魅力で、離れた場所にいる2人の物語が少しずつ近づいていく過程を追うのが楽しく感じられます。どこで2人がつながるのかを考えながら読むうちに上下巻の長さも気にならないでしょう。

また、自分のことを名前で呼び、誰に対しても丁寧に接するナカタさんの人柄にも心が和みます。重い出来事が続く中で、彼の穏やかな言葉が物語に温かさを添えているのも本作の魅力ですね。

猫が傷つけられる場面や性的な描写もありますが、自分の運命と向き合おうとするカフカの姿には静かに背中を押されます。読み終えた後は、答えの出ない出来事とも急がずに付き合っていけると思えるでしょう。

基本情報

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトル海辺のカフカ
出版社新潮社
発売日2005/3/2
ページ数【上巻】486ページ
【下巻】528ページ
ジャンルファンタジー
受賞・候補歴【受賞】2006年世界幻想文学大賞(長編部門)
メディアミックス舞台
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
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【3位】『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹

概要・あらすじ

鉄道会社で駅の設計に携わる36歳の多崎つくるには、名古屋の高校時代、名前に色を持つアカ・アオ・シロ・クロという4人の親友がいた。しかし東京の大学で2年生になった頃、つくるは4人から理由も告げられないまま絶縁される。それから16年、2歳年上の恋人・沙羅に促され、つくるはかつての友人たちを訪ねる巡礼の旅に出る。過去に置き去りにした傷と向き合う男の再生を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 封じ込めた過去は消えてくれないと気づかされる
  • 16年ぶりの再会で見えてくる友人たちの痛み
  • 登場人物が少なく村上作品の入門にも向いている

本作は高校時代の居場所を突然失った男が、長い時を経て失われた関係と向き合っていく姿を描いた長編小説です。主人公・つくるは名古屋の公立高校で、名前に色を持つアカ・アオ・シロ・クロの4人と5人組を作っていました。4人が地元の大学に進む中、駅をつくる夢を追って東京の大学に進んだのはつくるだけです。

大学2年のとき、つくるは4人から理由も告げられないまま、突然グループを追い出されてしまいました。しばらくは死ぬことばかりを考えて過ごすほど、その出来事は彼の心に深い傷を残します。

36歳になったつくるの心の傷に気づいたのは、2歳年上の恋人・沙羅です。沙羅に背中を押された彼は、自分がなぜ切り捨てられたのかを確かめるため、かつての友人たちを訪ねる旅に出ます。

何といっても心の奥にしまってきた記憶に1つずつ触れていくつくるの姿が印象に残り、封じ込めた過去は消えてくれないと気づかされる物語です。長く連絡を取っていない友人のことを、つくるの旅に重ねて考えてしまうところもあります。

名古屋やフィンランドで、かつての友人たちと再会する場面はどれも静かな緊張感に包まれ、言葉を交わすたびに少しずつ真相が明かされていきます。高校時代には見えていなかった友人たちそれぞれの事情や痛みが、16年ぶりの再会を通して浮かび上がってくるのも見どころですね。

村上春樹さんの小説には難しそうな印象もありますが、本作は登場人物が少なく、話の筋を追いやすいのが特徴です。文庫1冊で完結する長さのため、村上作品を初めて読む人でも最後まで読み進めやすいかと思います。

シロをめぐる出来事など、答えがはっきり示されない謎が残る点は、評価が割れそうです。でも、だからこそ、読み終えた後も登場人物たちの心の内を考え続けてしまう余韻が残ります。本を閉じた後は、人とのすれ違いを恐れずに大切な相手と向き合ってみようと思えるでしょう。

基本情報

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトル色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
出版社文藝春秋
発売日2015/12/4
ページ数432ページ
ジャンルヒューマンドラマ
受賞・候補歴–
メディアミックス–
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
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【4位】『風の歌を聴け』村上春樹

概要・あらすじ

1970年の夏、東京の大学に通う21歳の「僕」は海辺の街に帰省する。友人・鼠と毎晩のようにジェイズ・バーでビールを飲み、酔いつぶれていた女の子を介抱したことから、レコード店で働く小指のない女の子と親しくなっていく。それぞれが言葉にできない悩みを抱えたまま、8月8日から26日までの18日間が過ぎていく。29歳になった「僕」が振り返る、ほろ苦いひと夏を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 多くを語らない文章ににじむ喪失感
  • 鼠とビールを飲み交わす夏の空気が心地いい
  • 短い章を重ねた断片的な構成が再読を誘う

本作は海辺の街で過ごす大学生の何気ない夏の日々を、短い断章で綴った長編小説です。物語は架空の作家デレク・ハートフィールドから文章について学んだという「僕」の語りから始まります。1970年8月、東京の大学に通う「僕」は夏休みを過ごすため故郷の街に戻ってきました。

毎晩のように「僕」が通うのは中国人のジェイが営むジェイズ・バーで、そこで友人・鼠と落ち合うのが日課です。ビールを飲みながら鼠と交わすとりとめのない会話が「僕」の夏の日々を形作っていきます。

ある夜、「僕」はバーで酔いつぶれていた女の子を介抱し、彼女の部屋まで送り届けます。その女の子は片手の小指がなく、レコード店で働く人でした。彼女と少しずつ言葉を交わすようになる中で、「僕」はそれぞれが抱える心の傷に触れていきます。

全体を通して、登場人物たちは自分の痛みをはっきりとは口にせず、多くを語らない文章ににじむ喪失感が静かに胸に残る作品です。語られなかった空白を想像するうちに、自分にとって戻らない時間のことまで考えてしまうところもあります。

鼠とバーで過ごす場面にはどこか乾いたユーモアがあり、ビールを片手に交わす会話から夏の空気が伝わってくるのも心地いいですね。派手な事件は起きないものの、読んでいるうちに自分も海辺の街で夏を過ごしているような気分になれます。

本作は短い章が入れ替わるように並び、時間の流れも行ったり来たりする構成が特徴です。再読すると、最初は気づかなかった場面どうしのつながりが見えてくるところもあります。

また、断片的な場面が続くため、筋を追うよりも夏の空気を味わうつもりで読むのがよさそうです。むしろ、章ごとに区切りがよいので、少しずつ読み進めても置いていかれません。本を閉じた後は、自分が過ごしてきた夏の日々を少し違った目で見つめ直せるでしょう。

基本情報

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトル風の歌を聴け
出版社講談社
発売日2004/9/14
ページ数168ページ
ジャンル青春
受賞・候補歴【受賞】第22回群像新人文学賞
【候補】第81回芥川龍之介賞
【候補】第1回野間文芸新人賞
メディアミックス映画
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
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まとめ

村上春樹さんの小説では、親友を亡くした大学生の恋や、理由も告げられずに友人と絶縁された男の旅、海辺の街で過ごすひと夏など、さまざまな物語に触れられます。淡々とした語りの中に、登場人物が抱える喪失や孤独がにじんでいるのも魅力ですね。

読み終えた後は、自分が置き去りにしてきた時間や人との関係を、静かに振り返りたくなります。読む年齢や時期によって、同じ場面でも違った感じ方ができるところもあります。

村上春樹さんの小説を初めて読む人や、次に読む一冊を探している人は、ぜひ読んでみてください。

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虹(工藤 あかり)の表紙

虹

工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

育休中の真弓は、雨の日に十九歳の頃の日記を開く。出会い系アプリで出会った男、傷心の一人旅で出会った写真好きの青年――。二つの出会いと別れを綴った、喪失と再生の恋愛回想録。

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モノカフェ編集部

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