【感想】『君の膵臓をたべたい』住野よる【何気ない毎日の尊さに気づかされる】

【感想】『君の膵臓をたべたい』住野よる【何気ない毎日の尊さに気づかされる】 本・書籍

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「『君の膵臓をたべたい』がどんな物語なのか知りたい」
「泣けるって聞いたけど、実際に読んで面白い?」

2016年本屋大賞で2位※に選ばれた本作は、2017年に実写映画化、2018年にアニメ映画化もされました。興味はあるものの、読むかどうかを決めかねていませんか。
※参考:本屋大賞

一言でいえば、本作は人と深く関わらずに生きてきた「僕」が、余命わずかなクラスメイトと過ごす日々の物語です。明るい人気者の彼女と「僕」の間には、恋人とも友人とも言い切れない関係が生まれていきます。

読み進めるうちに、今日という日を大切に生きることの意味を見つめ直せます。ただ、題材の重さや会話の読み味が自分に合うかどうかは、あらすじなどだけでは分かりませんよね。

そこで本記事では、実際に小説家・住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。読んだ感想は本作が自分に合うかどうかを見極める手がかりになるはずです。

会話の掛け合いが楽しい青春小説を読みたい人や、命の限りを描く物語に触れたい人は、次に読む本を選ぶときの参考にしてみてください。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

著者住野よる(すみのよる)
タイトル君の膵臓をたべたい
出版社双葉社
発売日2017/4/27
ページ数328ページ
ジャンル恋愛・青春
受賞・候補歴【受賞】Yahoo!検索大賞2016 小説部門賞
【候補】2016年本屋大賞(2位)
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
楽天https://a.r10.to/h5jokP
Amazonhttps://link.amazon/B08m5LXdl

概要・あらすじ

高校生の「僕」は病院で1冊の文庫本を拾う。「共病文庫」と題されたそれは、クラスメイトの山内桜良(やまうちさくら)がひそかに書き綴っていた日記だった。そこには桜良が膵臓の病気を患い、残された時間がわずかであることが記されていた。家族以外でただ1人、桜良の秘密を知ることになった「僕」は、その日から彼女の「死ぬまでにやりたいこと」に付き合わされていく。人と関わることを避けてきた「僕」と、クラスの人気者で明るい桜良。正反対の2人が過ごす、かけがえのない日々を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 何気ない毎日の尊さに気づかされる
  • 正反対の2人の軽妙な掛け合いが楽しい
  • 重い題材でも軽やかに読み進められる

本作は、人との関わりを避けてきた高校生の「僕」が、余命わずかなクラスメイト・桜良と過ごす日々を描いた長編小説です。物語は「僕」が病院で1冊の文庫本を拾ったことから動き出します。それは膵臓の病気を抱える桜良が家族以外には明かさずに書き続けていた秘密の日記でした。

日記を読み、家族以外で唯一病気のことを知る存在となった「僕」は、その日から桜良に振り回されるようになります。明るく振る舞う桜良は、戸惑う「僕」をお構いなしに食事や旅行にまで連れ出していきます。同じ図書委員として過ごす時間も重なり、2人は少しずつ言葉を交わすようになっていきました。

一方、桜良の親友・恭子(きょうこ)は急に桜良と親しくなった「僕」に不信感を募らせていきます。桜良に好意を寄せる同級生からも反感を買い、「僕」はこれまで避けてきた人との関わりに向き合わざるを得なくなります。

特に残された時間を明るく生きようとする桜良の姿が印象的で、何気なく過ぎていく毎日がどれほど尊いものなのかに気づかされます。軽口をたたき合う正反対の2人の会話にもテンポがあり、掛け合いを追うだけでも楽しめるでしょう。余命という重い題材を扱いながらも文章は軽やかで、重くなりすぎずに読み進められます。

ただ、会話の軽さや登場人物の言動がライトノベルのようだと感じ、物足りなさを覚える人もいるかもしれません。それでも、人と関わってこなかった「僕」が桜良と過ごす中で少しずつ変わっていく姿に静かに心を動かされます。本を閉じた後は、身近な人と過ごす時間をこれまで以上に大切にしたいと思えるでしょう。

関連動画

まとめ

本作は、人との関わりを避けてきた高校生の「僕」が、余命わずかなクラスメイト・桜良と過ごす日々を描いた長編小説です。病院で拾った1冊の日記をきっかけに、正反対の性格の2人は恋人とも友人とも言い切れない関係を築いていきます。桜良の親友・恭子や同級生たちとの関わりも重なり、「僕」の日常は少しずつ変わり始めます。

明るく振る舞う桜良と淡々とした「僕」の掛け合いは軽やかで、重い題材を扱いながらも読みやすい作品です。何気ない1日を大切に生きることの意味も静かに伝わってくるでしょう。人と関わってこなかった「僕」が桜良と過ごす中で少しずつ変わっていく姿も見どころです。

特に会話の楽しい青春小説を読みたい人や、限りある時間について見つめ直したい人は、ぜひ読んでみてください。

今回取り上げた本『君の膵臓をたべたい』住野よる(著)

著者住野よる(すみのよる)
タイトル君の膵臓をたべたい
出版社双葉社
発売日2017/4/27
ページ数328ページ
ジャンル恋愛・青春
受賞・候補歴【受賞】Yahoo!検索大賞2016 小説部門賞
【候補】2016年本屋大賞(2位)
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
楽天https://a.r10.to/h5jokP
Amazonhttps://link.amazon/B08m5LXdl