「村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ってどんな話なの?」
「謎が多いって聞くけど、最後にすっきりできるか気になる」
本作は発売7日で100万部※1に達し、2013年の日販年間ベストセラーで総合1位※2に輝いた名作。村上春樹さんの小説は難しそうと聞いて、手に取るかどうか迷っていませんか。
※1:参考:アドタイ
※2:参考:imidas
本作で描かれるのは、高校時代の親友4人に突然縁を切られた多崎つくる(たざきつくる)が、恋人・沙羅(さら)に促され、16年前の真相を確かめに行く姿です。
読後は、自分が置き去りにしてきた人との関係を見つめ直したくなります。ただ、謎が多いといわれる本作を最後まで楽しめるかどうかを、紹介文だけで判断するのは難しいですよね。
そこで本記事では、実際に小説家・村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。実際に読んだ感想が、本作の読み味が自分に合うかどうかを見極める手がかりにきっとなるはず。
特に村上春樹さんの長編を初めて読む人や、友人との関係に悩んだ経験がある人は、次に読む本を選ぶときの参考にしてみてください。
基本情報
| 著者 | 村上春樹(むらかみはるき) |
| タイトル | 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2015/12/4 |
| ページ数 | 432ページ |
| ジャンル | ヒューマンドラマ |
| 受賞・候補歴 | – |
| メディアミックス | – |
| おすすめ度 | ★★★☆☆(Sランク) |
| 楽天 | https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/1bf73aca.1ca1d838.1bf73acb.3db607ff/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F13443338%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9 |
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概要・あらすじ
鉄道会社で駅の設計に携わる36歳の多崎つくるには、名古屋の高校時代、名前に色を持つアカ・アオ・シロ・クロという4人の親友がいた。しかし東京の大学で2年生になった頃、つくるは4人から理由も告げられないまま絶縁される。それから16年、2歳年上の恋人・沙羅に促され、つくるはかつての友人たちを訪ねる巡礼の旅に出る。過去に置き去りにした傷と向き合う男の再生を描いた一冊。
感想・おすすめポイント
- 封じ込めた過去は消えてくれないと気づかされる
- 16年ぶりの再会で見えてくる友人たちの痛み
- 登場人物が少なく村上作品の入門にも向いている
本作は高校時代の居場所を突然失った男が、長い時を経て失われた関係と向き合っていく姿を描いた長編小説です。主人公・つくるは名古屋の公立高校で、名前に色を持つアカ・アオ・シロ・クロの4人と5人組を作っていました。4人が地元の大学に進む中、駅をつくる夢を追って東京の大学に進んだのはつくるだけです。
大学2年のとき、つくるは4人から理由も告げられないまま、突然グループを追い出されてしまいました。しばらくは死ぬことばかりを考えて過ごすほど、その出来事は彼の心に深い傷を残します。
36歳になったつくるの心の傷に気づいたのは、2歳年上の恋人・沙羅です。沙羅に背中を押された彼は、自分がなぜ切り捨てられたのかを確かめるため、かつての友人たちを訪ねる旅に出ます。
何といっても心の奥にしまってきた記憶に1つずつ触れていくつくるの姿が印象に残り、封じ込めた過去は消えてくれないと気づかされる物語です。長く連絡を取っていない友人のことを、つくるの旅に重ねて考えてしまうところもあります。
名古屋やフィンランドで、かつての友人たちと再会する場面はどれも静かな緊張感に包まれ、言葉を交わすたびに少しずつ真相が明かされていきます。高校時代には見えていなかった友人たちそれぞれの事情や痛みが、16年ぶりの再会を通して浮かび上がってくるのも見どころですね。
村上春樹さんの小説には難しそうな印象もありますが、本作は登場人物が少なく、話の筋を追いやすいのが特徴です。文庫1冊で完結する長さのため、村上作品を初めて読む人でも最後まで読み進めやすいかと思います。
シロをめぐる出来事など、答えがはっきり示されない謎が残る点は、評価が割れそうです。でも、だからこそ、読み終えた後も登場人物たちの心の内を考え続けてしまう余韻が残ります。本を閉じた後は、人とのすれ違いを恐れずに大切な相手と向き合ってみようと思えるでしょう。
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まとめ
本作は高校時代の親友4人から理由も告げられずに絶縁された多崎つくるが、16年後にその理由を確かめる旅に出る長編小説です。恋人・沙羅に背中を押されたつくるは、名古屋やフィンランドで暮らす友人たちを1人ずつ訪ねていきます。再会を通して浮かび上がる友人たちの事情や痛みが、物語に静かな緊張感を生み出しています。
登場人物が少なく話の筋を追いやすいため、村上春樹さんの小説に初めて触れる人でも読み進めやすい一冊です。傷ついた過去と向き合っていくつくるの姿から、前に進む勇気をもらえるのも本作ならではの魅力といえます。
人間関係のすれ違いを描いた物語に惹かれる人や、村上春樹さんの長編を初めて読みたい人は、ぜひ読んでみてください。
今回取り上げた本『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹(著)
| 著者 | 村上春樹(むらかみはるき) |
| タイトル | 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2015/12/4 |
| ページ数 | 432ページ |
| ジャンル | ヒューマンドラマ |
| 受賞・候補歴 | – |
| メディアミックス | – |
| おすすめ度 | ★★★☆☆(Sランク) |
| 楽天 | https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/1bf73aca.1ca1d838.1bf73acb.3db607ff/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F13443338%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9 |
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