【感想】『ノルウェイの森』村上春樹【大切な人を失った後の生き方を考えさせられる】

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「村上春樹の『ノルウェイの森』ってどんな話なの?」
「有名な作品だけど、自分が読んでも楽しめるかな?」

本作は累計1,000万部※を超える人気作で、2010年には松山ケンイチさん・菊地凛子さんの主演で映画化もされました。どんな話か気になっているものの、読むかどうか迷っていませんか。
※参考:J-CASTニュース

本作で描かれるのは、親友の死を抱えた大学生・ワタナベが、直子(なおこ)と緑(みどり)の間で揺れながら生きる道を探していく姿です。直子は自殺した親友・キズキの恋人で、緑は同じ大学に通う明るく奔放な女性です。

本作を読むと、大切な人を失った悲しみとの向き合い方を考えさせられます。ただ、性的な描写も多いと聞く本作が自分に合うかどうかは、あらすじなどだけでは分かりませんよね。

そこで本記事では、実際に小説家・村上春樹さんの『ノルウェイの森』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。感想を知っておけば、本作の読み味が自分に合うかどうかを判断しやすくなるでしょう。

特に喪失を抱えた若者の物語に惹かれる人や、静かな余韻の残る恋愛小説を読みたい人は、ぜひ手に取る前に感想をのぞいてみてください。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトルノルウェイの森
出版社講談社
発売日2004/9/15
ページ数304ページ
ジャンル小説(恋愛)
受賞・候補歴–
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/hFHxUO
Amazonhttps://link.amazon/B0a8n7GhX

概要・あらすじ

37歳のワタナベトオルは、ドイツのハンブルク空港で流れたビートルズの『ノルウェイの森』を耳にし、学生時代の記憶を呼び起こされる。高校時代、ワタナベは唯一の親友・キズキを自殺で亡くしていた。東京の大学に進んだワタナベは、キズキの恋人だった直子と再会し、2人は少しずつ心を通わせていく。しかし直子はワタナベの前から姿を消し、京都の山奥にある療養所に入ってしまう。一方、大学では明るく奔放な緑と出会い、ワタナベは2人の女性の間で揺れ動いていく。限りない喪失と再生を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 大切な人を失った後の生き方を考えさせられる
  • 直子と緑という対照的な2人の女性に惹きつけられる
  • 1960年代末の東京の空気を静かな文章で味わえる

本作は、高校時代の親友を自殺で亡くした大学生・ワタナベが、2人の女性との関わりの中で生き方を探していく長編小説です。物語は37歳になったワタナベが、ハンブルク空港で流れたビートルズの曲をきっかけに、20歳前後の日々を振り返る形で進みます。高校3年の5月に親友のキズキを亡くしたワタナベは地元の神戸を離れ、東京の私立大学に進学しました。

大学1年の5月、ワタナベは中央線の電車の中で、キズキの恋人だった直子と偶然再会します。2人は休日のたびに会って東京の街を歩くようになり、少しずつ距離を縮めていきました。しかし直子の20歳の誕生日に2人が結ばれた後、直子はワタナベの前から姿を消してしまいます。

やがてワタナベは、直子が京都の山奥にある療養所・阿美寮(あみりょう)に入ったことを知り、直子を訪ねて同室のレイコと出会いました。一方、同じ大学に通う緑と知り合い、明るく奔放な緑にも心を惹かれていきます。京都の療養所にいる直子への想いと、東京で過ごす緑との時間の間で、ワタナベの心は揺れ動くばかりです。

特に印象に残ったのは、親友の死を抱えたまま生きていくワタナベと直子の姿で、大切な人を失った後にどう生きていけばよいのかを考えさせられます。心に傷を抱える直子と、明るく生命力にあふれた緑の対比も印象的で、2人の間で迷うワタナベの気持ちに引き込まれるでしょう。1960年代末の東京の空気が静かな文章で描かれ、物語の切なさを際立たせているところもあります。

一方で、性的な描写が多く、登場人物の言動に共感しにくいと感じる人もいるかもしれません。それでも読み進めるほど、それぞれが孤独や喪失とどう折り合いをつけようとしているのかが見えてきます。読後は失った人への想いを抱えながらも前を向くことの意味を、改めて見つめ直すきっかけになるでしょう。

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まとめ

本作は、親友を自殺で亡くした大学生・ワタナベが、2人の女性との関わりの中で生き方を探していく長編小説です。キズキの恋人だった直子との再会や、明るい緑との出会いを通して、ワタナベの心は大きく揺れ動いていきます。京都の療養所に入った直子を訪ねる場面など、静かな文章の中に切なさが漂う作品です。

大切な人を失った悲しみを抱えたまま、それでも生きていこうとする登場人物たちの姿は、読む人に生き方を問いかけてきます。性的な描写が多く好みが分かれるところもありますが、1960年代末の東京の空気とともに、喪失と再生の物語をじっくり味わえるでしょう。読み終えた後も静かな余韻が長く心に残ります。

特に大切な人との別れを描いた物語に心を動かされたい人や、大人向けの恋愛小説を探している人は、ぜひ読んでみてください。

今回取り上げた本『ノルウェイの森』村上春樹(著)

著者村上春樹(むらかみはるき)
タイトルノルウェイの森
出版社講談社
発売日2004/9/15
ページ数304ページ
ジャンル小説(恋愛)
受賞・候補歴–
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/hFHxUO
Amazonhttps://link.amazon/B0a8n7GhX