「清水潔さんのおすすめ本は?」
「清水潔さんの面白い本を知りたい!」
犯罪や事件などに調べるうちに清水潔さんの名前を聞いて、どんな本を書いているのかと気になった人もいませんか。
そこで本記事では実際に読んだ本の中から、ジャーナリスト・清水潔さんが書いたおすすめ本をランキング形式で紹介していきます。
巨大組織の闇を感じられる!ジャーナリスト・清水潔のおすすめ本2選
実際に読んだ本の中から、ジャーナリスト・清水潔さんが書いたおすすめ本をランキング形式で紹介していきます。
【1位】『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』
基本情報
著者 | 清水潔(しみずきよし) |
タイトル | 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件― |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2013/12/18 |
ページ数 | 392ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
受賞・候補歴 | 【受賞】新潮ドキュメント賞 【受賞】日本推理作家協会賞(評論その他の部門) |
感想・おすすめポイント
- 地道で緻密な取材
- 冤罪事件にも発展した殺人事件
- 巨大組織の闇を感じられる
本書は1979~96年に起きた北関東連続幼女誘拐殺人事件の裏側を描いたノンフィクションで、北関東連続幼女誘拐殺人事件は計5人もの幼い少女が殺害または誘拐された未解決事件です(5人のうち4人は殺害、1人は誘拐・失踪)。
どの事件も栃木県と群馬県の県境近辺で発生しており(3件は栃木県、2件は群馬県)、その中の1件である1990年5月に起きた女児誘拐殺人事件は「足利事件」とも呼ばれています。
その足利事件で逮捕された男性が冤罪ではないのかと考え、地道に取材を重ねて結果的に無罪を勝ち取るだけでなく、真犯人の疑いがある「ルパン」と呼ばれる男性が浮上する様子も綴られています。
またそうした過程において自白強要やDNA型鑑定などをはじめ、さまざまな問題が出てくる様子も書かれており、当時の巨大組織の闇を感じられるところもあるのでおすすめです。
全体的に文章が読みやすく小説のようなところもあるため、ノンフィクションが苦手な人にもおすすめできますね。
【2位】『桶川ストーカー殺人事件―遺言』
基本情報
著者 | 清水潔(しみずきよし) |
タイトル | 桶川ストーカー殺人事件―遺言 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2004/5/28 |
ページ数 | 358ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
受賞・候補歴 | 【受賞】JCJ大賞(日本ジャーナリスト会議) |
感想・おすすめポイント
- ストーカー規制法のきっかけになった殺人事件
- 警察やマスコミの裏側を知ることができる
- ストーカーに遭った場合を考えさせられる
本書は1999年10月に起きた桶川ストーカー殺人事件を題材にしたノンフィクションで、桶川ストーカー殺人事件は女子大生が犯人グループから執拗な嫌がらせを受けたうえに殺された事件。ちなみにストーカー規制法制定のきっかけになった事件としても有名です。
被害者・女子大生は父親想いだったことを弱みに交際相手から束縛されるだけでなく、自宅周辺に誹謗中傷するビラを撒かれたり、父親の会社宛てに中傷する手紙を大量に送られたりします。
女子大生と家族は警察に相談していましたが、当時の警察はあまり取り合わないだけでなく信じられないような言葉を浴びせる始末…。女子大生は結果的に犯人グループの1人に殺されてしまいます。
その後の展開としては犯人グループの居場所を捜索する様子に加え、当時の警察が「グッチ」「ミニスカート」などの言葉を使い、事件に対するイメージを操作しようしたのではないかという裏側も描かれています。
本書を読むと交際相手の異常な嫉妬心から嫌がらせを受けているのに助けてもらえなかった被害者の無念さを感じられるほか、ストーカー被害に遭った場合についても考えさせられるのでおすすめです。
まとめ
清水潔さんは桶川ストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件などを取材したジャーナリストで、著書を読むと巨大組織の闇や凶悪事件の裏側などを知ることができます。
また文章が読みやすいうえに、事件や犯罪などについて考えさせられるきっかけにもなるので、ぜひ読んでみてください。