1930年代(昭和5~14年)に起きた有名な事件・犯罪【阿部定事件/津山事件】

コラム

「1930年代に起きた事件は?」
「1930年代に起きた有名な犯罪を知りたい!」

1930年代(昭和5~14年)には阿部あべさだ事件や津山つやま事件などの有名な事件・犯罪が起きており、今とは異なる時代背景などを感じられるところもあります。

そこで本記事では数多くある事件の中から、1930年代(昭和5~14年)に起きた有名な事件・犯罪を厳選して紹介していきます。

1930年代(昭和5~14年)に起きた有名な事件・犯罪

数多くある事件の中から、1930年代(昭和5~14年)に起きた有名な事件・犯罪を厳選して紹介していきます。

阿部定事件(1936年5月18日)

概要・ポイント

  • 愛人男性の局部を切り取った猟奇的な殺人事件
  • 愛人(被害者)への独占欲による犯行
  • 現場のシーツに「二人キリ」と書き残した

阿部定事件は1936年5月に起きた猟奇的な殺人事件で、犯人が殺害後に愛人男性の局部を切り取って持ち去ったことから世間の興味を引きました。

犯人と被害者は正式な夫婦関係ではないですが、犯人は被害者男性のことを非常に愛しており、彼のすべてを独占したい(彼を殺せば、他のどんな女性も彼に触れられない)という想いから、殺害に及んだと考えられています。局部を持ち去った理由も、彼と一緒にいられるからといわれています。

また現場のシーツには被害者の血で「○○(被害者の名前)二人キリ」と書き残しており、何が犯人をそこまでにさせたのか、これは狂気なのか純愛なのかなどといまだに語られることがありますね。

事件情報

事件名阿部定事件(あべさだじけん)
日時1936年5月18日未明
場所東京市荒川区尾久三業
(現・東京都荒川区西尾久2丁目7-9)
犯人女性(1名)
被害者死亡者:男性(1名)
凶器腰ひも(絞殺)
犯行動機愛人(被害者)への独占欲
判決・事件後逮捕(服役)
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津山事件(1938年5月21日)

概要・ポイント

  • 1938年に岡山県で起きた大量殺人事件
  • わずか1時間あまりに30人もの人間を殺害
  • 犯行動機は結核やプライドなどに関する怨恨

津山つやま事件は1938年5月に岡山県で起きた大量殺人事件で、わずか1時間あまりに30人もの人間を殺害したことから、今でも犯罪に詳しい人なら知らない人はいないほどに有名です。

犯行動機は結核に対する偏見やプライドを傷つけられたことなどによる怨恨で、その他にも地域の閉鎖性や複雑な人間関係、徴兵検査の不合格などが背景にあったと考えられています。

被害者には子どもや実の祖母から性的関係を持った女性まで含まれており、特に恨みを持った人間には執拗に襲っているところも。ちなみに犯行後は遺書を残して猟銃で自殺しました。

事件情報

事件名津山事件(つやまじけん)
※別名:都井睦雄事件/津山三十人殺し
日時1938年5月21日未明
場所岡山県苫田郡西加茂村大字行重
(現・岡山県津山市加茂町行重)
犯人男性(1名)
被害者死亡者:30名
負傷者:3名
凶器斧・猟銃・日本刀
犯行動機怨恨
判決・事件後被疑者死亡(不起訴/犯行後に自殺/遺書あり)

まとめ

1930年代(昭和5~14年)の有名な事件・犯罪には、阿部定事件(1936年5月)や津山事件(1938年5月)などがあります。

今ではあまり考えられない背景などを感じられるところもあるので、ぜひチェックしてみてください。