【レビュー】『レインコートキラー』ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス【韓国史上最悪のシリアルキラー】

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「ソウル20人連続殺人事件では、具体的に何があったの?」
「犯人であるユ・ヨンチョルがどんな人物なのかを知りたい」

そんな人におすすめなのが本作で、韓国を震撼させたソウル20人連続殺人事件の裏側に迫ったドキュメンタリーです。

富裕層の高齢者や風俗嬢を中心に、少なくとも20名以上を殺害した犯人ユ・ヨンチョルは「韓国史上最悪の連続殺人鬼(シリアルキラー)」とも呼ばれています。

一体彼はどんな人物だったのか、どのような手口で犯行を重ね、何を動機としていたのかと気になっている人もいるはず。本作を見れば、ニュースだけでは分かりにくい刑事たちの苦悩に加え、冷酷な犯人の異常性や残虐性などが感じられるでしょう。

そこで本記事では、実際にジョン・チョイさん&ロブ・シックススミスさんが監督を務めた『レインコートキラー』を見た感想を紹介していきます。本記事を読めば、作品の見どころや事件の全体像を把握でき、視聴前に内容を理解する手がかりになるでしょう。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください

基本情報

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監督ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス
タイトルレインコートキラー:ソウル20人連続殺人事件
エピソード全3話(2021年)
本編時間・新種の殺人鬼(44分)
・キリング・グラウンド(48分)
・審判が下る(55分)
ジャンルノンフィクション
出演者・キャスト
年齢制限16歳以上
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
Netflixhttps://www.netflix.com/jp/title/81087760

概要・あらすじ

2003年9月~2004年7月にかけて起きたソウル20人連続殺人事件。主に富裕層の高齢者や風俗嬢らが犠牲となり、「韓国史上最悪の連続殺人鬼」とも呼ばれた犯人ユ・ヨンチョル。彼はどんな手口を使い、どんな思考に突き動かされたのか。警察関係者などのインタビューをもとに、ソウル20人連続殺人事件の裏側に迫ったドキュメンタリー。

感想・おすすめポイント

  • 凄惨な犯行現場&普通ではない犯人像
  • 殺害から遺体処理までにわたる残虐性
  • 常人には理解しがたい考えや価値観

本書はソウル20人連続殺人事件の裏側に迫ったドキュメンタリーで、主に警察関係者を中心としたインタビューで構成されています。登場するのは捜査課長や江南署長、機動捜査隊刑事、プロファイラー、科学捜査チーム長、ジャーナリスト、事件担当検事など、主に当時の捜査に直接関わった人たちです。

当初は高級住宅街に住む富裕層たちを狙った犯行で、何といっても凄惨な犯行現場が印象に残ります。血だらけの階段や脳髄※が飛び出るほどの暴行など、明らかに常軌を逸した現場であることが分かります。
※頭蓋骨の中にある脳そのもの

複数の地域で殺人が相次いだものの、当初は凶器も特定できず、同一犯かどうかも不明。現金が手つかずで残されていたことなどから、被害者と面識のある人物による犯行とも考えられていました。しかし同じ靴跡が現場から発見されるなど、徐々に普通の犯人ではないことが明らかになります。

次に狙われたのは風俗嬢で、ある風俗嬢が姿を消したという情報提供をきっかけに、ユ・ヨンチョルが捕まります。ただ、彼が取調室で自白した内容が本当なのか、警察は確信を持てずにいました。彼は犯人ではなく精神に異常があるだけかもしれない、と思いはじめます。最終的には動かぬ証拠が見つかり、犯人であることが確定します。

女性(風俗嬢)への犯行手口も卑劣で、最初はラーメンも食べさせて楽しく会話し、終えて帰ろうとする女性を浴室へと誘導します。そこでハンマーを使って殴打・殺害し、遺体を切り分けた後に、ニオイ対策として古漬けのキムチと一緒に黒いビニール袋に入れ、夜中にタクシーに乗って山中に埋めていたのです。

犯人は浴室に入るためのドアを「生死を分けるドア」と呼んでおり、この空間の中では人を生かすも殺すも決めるのは自分なのだという思考の持ち主。遺体の切断には長時間かけていたそうで、理由は自分が統制しているという欲を満たしたいから。ちなみに解剖の知識は相当なもので、自分のレントゲン写真などで研究していたのだろうとのこと。

また、メディアの前で「今後は女性は軽々しく身体を売らないように。富裕層も教訓にしてください」と堂々と語る様子も印象的。自分のことを全知全能の存在と思っている節がありますが、もちろん超人ではなくただ単に殺人そのものが好きなだけと語られています。

他にもかわいい男の子と悪魔の姿を描いた絵などが紹介され、全体を通して常人には理解しがたい考えや価値観を持っていることが分かります。

なお、当時の社会風潮や韓国警察の体質、風俗嬢の実態、連続殺人犯の特徴、警察が遺族を蹴った出来事なども取り上げられており、さまざまな角度からソウル20人連続殺人事件について知ることができます。

まとめ

本作では主に警察関係者のインタビューを通して、ソウル20人連続殺人事件の裏側に迫っています。

特に殺害から遺体処理までにわたる残虐性が印象的で、どんな手口だったのかだけでなく、犯人の異常な考えや価値観までも浮き彫りに。

また捜査が難航した背景にある社会的要因や警察組織の体質なども取り上げられており、単なる犯罪記録にとどまらず、当時の韓国社会を映し出したドキュメンタリーともいえるでしょう。

今回取り上げたドラマ『レインコートキラー:ソウル20人連続殺人事件』ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス

監督ジョン・チョイ&ロブ・シックススミス
タイトルレインコートキラー:ソウル20人連続殺人事件
エピソード全3話(2021年)
本編時間・新種の殺人鬼(44分)
・キリング・グラウンド(48分)
・審判が下る(55分)
ジャンルノンフィクション
出演者・キャスト
年齢制限16歳以上
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
Netflixhttps://www.netflix.com/jp/title/81087760