「清水潔さんってどんな人?」
「清水潔さんのおすすめ本を知りたい!」
清水潔さんは冤罪事件やストーカー事件で活躍したジャーナリストで、著書『桶川ストーカー殺人事件』『殺人犯はそこにいる』などを読むと、巨大組織の闇や殺人事件の裏側を知れるのでおすすめですね。
そこで本記事では経歴やプロフィールをはじめ、実際に読んだ本の中から清水潔さんの人気おすすめ本を紹介していきます。
清水潔(ジャーナリスト)の経歴・プロフィール
プロフィール
名前 | 清水潔(しみずきよし) |
生年月日 | 1958年 |
出身地 | 東京都 |
職業 | 記者・ジャーナリスト |
代表作 | 『桶川ストーカー殺人事件―遺言』 『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』 |
@NOSUKE0607 |
経歴・受賞歴
2001年 | 『桶川ストーカー殺人事件―遺言』 【受賞】JCJ大賞(日本ジャーナリスト会議) |
2014年 | 『殺人犯はそこにいる――隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』 【受賞】新潮ドキュメント賞 【受賞】日本推理作家協会賞(評論その他の部門) |
こんな人におすすめ!
- 事件・犯罪に興味がある
- 凶悪事件の裏側を知りたい
- ノンフィクションが好き
清水潔さんは冤罪事件やストーカー事件などで活躍したジャーナリストで、取材で関わった事件は桶川ストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件など。
地道な取材から冤罪被害者を助けたり警察よりも先に容疑者を割り出したりした経験があり、著書には事件が発生してからの取材時の様子が細かく書かれています。
当時の警察やマスコミなどの対応も書かれており、現場で取材したからこそ見える裏側を知れるので、事件や犯罪に興味がある人は要チェックといえるでしょう。
清水潔(ジャーナリスト)の人気おすすめ本
実際に読んだ本の中から、ジャーナリスト・清水潔さんの人気おすすめ本を紹介していきます。
『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』
基本情報
著者 | 清水潔(しみずきよし) |
タイトル | 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件― |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2013/12/18 |
ページ数 | 392ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
受賞・候補歴 | 【受賞】新潮ドキュメント賞 【受賞】日本推理作家協会賞(評論その他の部門) |
おすすめポイント
- 地道で緻密な取材
- 冤罪事件にも発展した殺人事件
- 巨大組織の闇を感じられる
本書は1979~96年に起きた北関東連続幼女誘拐殺人事件の裏側を描いたノンフィクションで、計5人もの幼い少女が殺害または誘拐された未解決事件です(5人のうち4人は殺害、1人は誘拐・失踪)。
どの事件も栃木県と群馬県の県境近辺で発生しており(3件は栃木県、2件は群馬県)、その中の1件である1990年5月に起きた女児誘拐殺人事件は「足利事件」とも呼ばれています。
その足利事件で逮捕された男性が冤罪ではないのかと考え、地道に取材を重ねて結果的に無罪を勝ち取るだけでなく、真犯人の疑いがある「ルパン」と呼ばれる男性が浮上する様子も綴られています。
またそうした過程において自白強要やDNA型鑑定などをはじめ、さまざまな問題が出てくる様子も書かれており、当時の巨大組織の闇を感じられるところもあるのでおすすめですね。
もちろん実際に起きた凶悪事件ではありますが、文章が読みやすく真相を追求する姿もかっこいいので、フィクションを読むように楽しめるところもあります。
『桶川ストーカー殺人事件―遺言』
基本情報
著者 | 清水潔(しみずきよし) |
タイトル | 桶川ストーカー殺人事件―遺言 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2004/5/28 |
ページ数 | 358ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
受賞・候補歴 | 【受賞】JCJ大賞(日本ジャーナリスト会議) |
おすすめポイント
- ストーカー規制法のきっかけになった殺人事件
- 警察やマスコミの裏側を知れる
- ストーカーに遭った場合を考えさせられる
本書は1999年10月に起きた桶川ストーカー殺人事件を題材にしたノンフィクションで、桶川ストーカー殺人事件は女子大生が犯人グループから執拗な嫌がらせを受けたうえに殺された事件。ちなみにストーカー規制法制定のきっかけになった事件としても有名です。
被害者・女子大生は父親想いだったことを弱みに交際相手から束縛されるだけでなく、自宅周辺に誹謗中傷するビラを撒かれたり、父親の会社宛てに中傷する手紙を大量に送られたりします。
女子大生と家族は警察に相談していましたが、当時の警察はあまり取り合わないだけでなく信じられないような言葉を浴びせる始末…。女子大生は結果的に犯人グループの1人に殺されてしまいます。
その後の展開としては犯人グループの居場所を捜索する様子に加え、警察が「グッチ」「ミニスカート」などの言葉を使い、事件に対するイメージを操作しようしたのではないかという裏側も描かれています。
本書を読むと交際相手の異常な嫉妬心から嫌がらせを受けているのに助けてもらえなかった被害者の無念さを感じられるほか、ストーカー被害に遭った場合についても考えさせられるのでおすすめです。
まとめ
清水潔さんは桶川ストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件などを取材したジャーナリストで、著書を読むと巨大組織の闇や凶悪事件の裏側などを知ることができます。
また文章が読みやすくフィクションのように読み進められるところもあるので、ぜひ読んでみてください。