【2選】ジャーナリスト・清水潔の人気おすすめ本【巨大組織の闇を感じられる】

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清水潔しみずきよしさんはどんな事件を取材し、どんな本を書いているの?」
「清水潔さんの本の中で、特に面白くて読み応えがあるのはどの本?」

事件や犯罪を調べると清水潔さんの名前が出てきて、どんな人なのか、どんな本を書いているのか、どの本が面白いのかと気になった人もいるのではないでしょうか。

清水潔さんは桶川おけがわストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件などを取材したジャーナリストで、著作は『殺人犯はそこにいる』『「南京事件」を調査せよ』『桶川ストーカー殺人事件』など。

特に桶川ストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件に興味がある人にぴったりで、それぞれの事件の裏では何が起きていたのかなどが分かるでしょう。

そこで本記事では実際に読んだ本の中から、ジャーナリスト・清水潔さんが書いたおすすめ本をランキング形式で紹介していきます。本記事を読めば、どんな本を書いていて、どの点が興味深いのかなどが分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください

ジャーナリスト・清水潔の人気おすすめ本

  • 【1位】『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』清水潔
  • 【2位】『桶川ストーカー殺人事件―遺言』清水潔

【1位】『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』清水潔

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―
出典:Amazon

概要・あらすじ

5人の少女が姿を消した北関東連続幼女誘拐殺人事件(1979~1996年)。場所は群馬と栃木の県境。これらは同一犯による連続事件ではないのか。なぜ1990年5月に起きた足利事件だけが解決済みなのか。執念の取材により、冤罪や野放しの真犯人などを浮かび上がらせた衝撃的な一冊。

感想・おすすめポイント

  • 地道で緻密な取材
  • 冤罪事件にも発展した殺人事件
  • 巨大組織の闇を感じられる

本書は、1979~96年に起きた北関東連続幼女誘拐殺人事件の裏側を描いたノンフィクション。北関東連続幼女誘拐殺人事件は計5人もの幼い少女が殺害または誘拐された未解決事件です(5人のうち4人は殺害、1人は誘拐・失踪)。

どの事件も群馬県と栃木県の県境近辺で発生しており(2件は群馬県、3件は栃木県)、その中の1件である1990年5月に起きた女児誘拐殺人事件は「足利あしかが事件」とも呼ばれています。

その足利事件で逮捕された男性が冤罪ではないのかと考え、地道に取材を重ねた結果、無罪を勝ち取るだけでなく、真犯人の疑いがある「ルパン」と呼ばれる男性が浮上する様子も綴られています。

またそうした過程において自白強要やDNA型鑑定などをはじめ、さまざまな問題が出てくる様子も書かれており、当時の巨大組織の闇を感じられるところもあります。

全体的に文章が読みやすく小説のように読み進められるため、ノンフィクションが苦手な人にもおすすめです。

基本情報

著者清水潔(しみずきよし)
タイトル殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―
出版社新潮社
発売日2013/12/18
ページ数392ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴【受賞】新潮ドキュメント賞
【受賞】日本推理作家協会賞(評論その他の部門)
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/h5JAmX
Amazonhttps://amzn.to/48PHtAv

【2位】『桶川ストーカー殺人事件―遺言』清水潔

桶川ストーカー殺人事件―遺言―
出典:Amazon

概要・あらすじ

1999年10月、埼玉県で起きた桶川ストーカー殺人事件。被害者・女子大生の悲痛な「遺言」は警察などにより歪められるかに見えたが、執念の取材により事件の深層や警察の闇に辿り着く。桶川ストーカー殺人事件の裏側に迫った一冊。

感想・おすすめポイント

  • 度を越した執拗な嫌がらせ
  • 警察は印象操作をしようとしたのか
  • 助けてもらえなかった被害者の無念さ

本書は、1999年10月に起きた桶川ストーカー殺人事件を題材にしたノンフィクション。桶川ストーカー殺人事件は女子大生(当時21歳)が犯人グループから執拗な嫌がらせを受けたうえに殺された事件です。ちなみにストーカー規制法制定のきっかけになった事件としても有名です。

被害者・女子大生は父親想いだったことを弱みに交際相手から束縛されるだけでなく、自宅周辺に誹謗中傷するビラを撒かれたり、父親の会社宛てに中傷する手紙を大量に送られたりします

女子大生と家族は警察に相談していましたが、当時の警察はあまり取り合わないだけでなく、信じられないような言葉を浴びせる始末。女子大生は結果的に犯人グループの1人に殺されてしまいます。

その後の展開としては犯人グループの居場所を捜索する様子に加え、当時の警察が「グッチ」「ミニスカート」などの言葉を使い、事件に対するイメージを操作しようしたのではないかという裏側も描かれています。

本書を読むとストーカー被害の深刻さを痛感するとともに、交際相手の異常な嫉妬心から嫌がらせを受けているのに助けてもらえなかった被害者の無念さが感じられます。また、もし被害に遭った場合についても考えさせられるでしょう。

基本情報

著者清水潔(しみずきよし)
タイトル桶川ストーカー殺人事件―遺言
出版社新潮社
発売日2004/5/28
ページ数358ページ
ジャンルノンフィクション
受賞・候補歴
おすすめ度★★★★☆(SSランク)
楽天https://a.r10.to/hPHNrg
Amazonhttps://amzn.to/46TgmSq

まとめ

清水潔さんは桶川ストーカー殺人事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件などを取材したジャーナリストです。

著書を読むと凶悪事件の裏側などを知ることができるだけでなく、取材を通して見えてくる社会の闇や問題点などについても考えさせられます。

全体的に文章が読みやすいうえに、事件に興味があるならページをめくる手が止まらない迫力もあり、最後まで夢中で読み進められるでしょう。