「主人公が高校生の恋愛小説ってある?」
「恋愛小説はあまり読まないけど、高校生でも楽しめる作品を知りたい」
本を選ぶなら、自分と同じ高校生の恋や悩みが描かれた物語を読みたいと思ったことはありませんか。とはいえ、恋愛小説には大人の恋を描いた作品も多く、どれを手に取ればよいか迷いますよね。
高校生の心に響く恋愛小説には、親に振り回されながら惹かれ合う二人の15年間から、余命わずかなクラスメイトと過ごす日々まで、さまざまな物語があります。
同世代の主人公の恋や葛藤に触れると、自分の毎日や人との関わり方を見つめ直すきっかけになります。ただ、同じ高校生の恋でも重いテーマの物語から軽やかに読める物語まで読み味はさまざまで、自分に合う一冊を選ぶのは難しいものです。
そこで本記事では実際に読んだ本の中から、高校生の心に響く恋愛小説をランキング形式で紹介していきます(ネタバレなし)。本記事を読めば、自分に合う恋愛小説を選びやすくなるでしょう。
特に主人公と同じ目線で恋愛小説を楽しみたい高校生や、恋愛小説を読み慣れていない人は、ぜひ最後までご覧ください。
高校生の心に響く人気おすすめ恋愛小説
- 【1位】『汝、星のごとく』凪良ゆう
- 【2位】『君の膵臓をたべたい』住野よる
【1位】『汝、星のごとく』凪良ゆう
概要・あらすじ
瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)は、父が愛人のもとに行ってしまい、不安定になった母と暮らしている。そこに京都から転校してきたのが、恋愛に奔放な母に振り回されてきた櫂(かい)。似た孤独を抱える二人は惹かれ合うが、卒業後は漫画原作の仕事が軌道に乗った櫂が上京し、暁海は母を支えるために島に残る。離れて暮らすうちに、二人の気持ちは少しずつすれ違っていく。恋愛だけでなく家族やお金、仕事の問題にも向き合いながら成長していく二人の15年間を描いた一冊。
感想・おすすめポイント
- 自分の人生を生きるとは何かを考えさせられる
- 親に振り回される二人のリアルな苦しさ
- 二人の視点で描かれる15年間のすれ違いが切ない
本作は身勝手な親に振り回されながら生きる、暁海と櫂の15年間を描いた恋愛小説です。暁海は瀬戸内の島で、父が愛人を作って家を出た後に不安定になった母を気遣いながら暮らす高校生です。そこに母の恋愛に振り回されて京都から転校してきた櫂が現れ、似た境遇の二人は惹かれ合います。
高校を卒業すると、漫画原作の仕事が軌道に乗った櫂は上京し、暁海は母を放っておけず島に残ります。島を出るつもりだった暁海にとって、地元の会社への就職はやむを得ない選択です。こうして二人の遠距離恋愛が始まります。
櫂は作画担当の尚人(なおと)と組んだ漫画がヒットし、東京で忙しい日々を送るようになります。一方で、暁海は男女差別の残る職場で昇給も難しく、少ない給料で母を支える毎日です。暮らしぶりが離れていく中で、二人の気持ちは少しずつすれ違っていきます。
特に自分の人生を生きるとは何かを考えさせられる点が印象的で、親に縛られながら生きる二人の物語だからこそ強く響きます。暁海だけでなく、櫂も離れた場所から母のお金の求めに応じ続けており、親から離れられない姿にはもどかしさを覚えるでしょう。全体を通して、二人の視点が交互に入れ替わるため、お互いの思いがすれ違う場面はより切なく感じられます。
明るい恋愛小説を求める人には向きませんが、特に家族との関係に悩んだことがある人や、卒業後の進路や生き方を考え始めた高校生にはおすすめです。重いテーマではあるものの文章は読みやすく、先が気になって最後まで読み進められます。親との関係に縛られながらも道を模索する二人の姿は、恋愛だけでなく家族や仕事も含めた人生の選び方を問いかけてきます。
基本情報
| 著者 | 凪良ゆう(なぎらゆう) |
| タイトル | 汝、星のごとく |
| 出版社 | 講談社 |
| 発売日 | 2022/8/4 |
| ページ数 | 352ページ |
| ジャンル | 恋愛 |
| 受賞・候補歴 | 【受賞】第20回本屋大賞 【受賞】第10回高校生直木賞 【候補】第168回直木三十五賞 【候補】第44回吉川英治文学新人賞 |
| おすすめ度 | ★★★☆☆(Sランク) |
| 楽天 | https://a.r10.to/hRp7Kl |
| Amazon | https://link.amazon/B04sbL1Wq |
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【2位】『君の膵臓をたべたい』住野よる
概要・あらすじ
高校生の「僕」は病院で1冊の文庫本を拾う。「共病文庫」と題されたそれは、クラスメイトの山内桜良(やまうちさくら)がひそかに書き綴っていた日記だった。そこには桜良が膵臓の病気を患い、残された時間がわずかであることが記されていた。家族以外でただ1人、桜良の秘密を知ることになった「僕」は、その日から彼女の「死ぬまでにやりたいこと」に付き合わされていく。人と関わることを避けてきた「僕」と、クラスの人気者で明るい桜良。正反対の2人が過ごす、かけがえのない日々を描いた一冊。
感想・おすすめポイント
- 何気ない毎日の尊さに気づかされる
- 正反対の2人の軽妙な掛け合いが楽しい
- 重い題材でも軽やかに読み進められる
本作は、人との関わりを避けてきた高校生の「僕」が、余命わずかなクラスメイト・桜良と過ごす日々を描いた長編小説です。物語は「僕」が病院で1冊の文庫本を拾ったことから動き出します。それは膵臓の病気を抱える桜良が家族以外には明かさずに書き続けていた秘密の日記でした。
日記を読み、家族以外で唯一病気のことを知る存在となった「僕」は、その日から桜良に振り回されるようになります。明るく振る舞う桜良は、戸惑う「僕」をお構いなしに食事や旅行にまで連れ出していきます。同じ図書委員として過ごす時間も重なり、2人は少しずつ言葉を交わすようになっていきました。
一方、桜良の親友・恭子(きょうこ)は急に桜良と親しくなった「僕」に不信感を募らせていきます。桜良に好意を寄せる同級生からも反感を買い、「僕」はこれまで避けてきた人との関わりに向き合わざるを得なくなります。
特に残された時間を明るく生きようとする桜良の姿が印象的で、何気なく過ぎていく毎日がどれほど尊いものなのかに気づかされます。軽口をたたき合う正反対の2人の会話にもテンポがあり、掛け合いを追うだけでも楽しめるでしょう。余命という重い題材を扱いながらも文章は軽やかで、重くなりすぎずに読み進められます。
ただ、会話の軽さや登場人物の言動がライトノベルのようだと感じ、物足りなさを覚える人もいるかもしれません。それでも、人と関わってこなかった「僕」が桜良と過ごす中で少しずつ変わっていく姿に静かに心を動かされます。本を閉じた後は、身近な人と過ごす時間をこれまで以上に大切にしたいと思えるでしょう。
基本情報
| 著者 | 住野よる(すみのよる) |
| タイトル | 君の膵臓をたべたい |
| 出版社 | 双葉社 |
| 発売日 | 2017/4/27 |
| ページ数 | 328ページ |
| ジャンル | 恋愛/青春 |
| 受賞・候補歴 | 【受賞】Yahoo!検索大賞2016 小説部門賞 【候補】2016年本屋大賞(2位) |
| おすすめ度 | ★★★☆☆(Sランク) |
| 楽天 | https://a.r10.to/h5jokP |
| Amazon | https://link.amazon/B08m5LXdl |
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まとめ
高校生が主人公の恋愛小説を読むと、恋愛だけでなく、友人や家族との関係に揺れる気持ちまで同じ目線で味わえます。家族やお金の問題にまで踏み込んだ物語から、重くなりすぎずに読める物語まで、読み味も作品によって大きく異なります。
同世代の主人公の悩みや選択に触れると、自分ならどうするかを自然と考えたくなります。恋愛小説を読み慣れていない人でも、主人公と同じ目線に立つことで、物語の世界に入り込みやすくなります。読み終えるころには、毎日の何気ない人間関係が少し違って見えてくるかもしれません。
明るい話を読みたい日も、じっくり考えたい日も、そのときの自分に合う一冊がきっと見つかるはずです。


