【4選】20代女性の心に響く人気おすすめ恋愛小説【自分ならどうするかと考えさせられる】

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モノカフェ文庫

「現実味のある、切ない恋愛小説を読みたい」
「20代の女性が読んで楽しめる恋愛小説ってある?」

恋愛小説を選ぶとき、20代の今の自分が共感できる作品かどうかは気になるところですよね。

本記事で取り上げるのは、恋や生き方に迷う10代後半から20代の女性が描かれた恋愛小説です。余命10年と告げられた20歳の女性、夢を追う恋人を支え続ける女子大生、身体改造にのめり込む19歳の女性と、物語の中で描かれる女性の立場もさまざまです。

年齢の近い女性の迷いや選択に触れると、自分ならどうするかを考えながら物語に深く入り込めます。ただ、数ある恋愛小説の中から、条件に合う一冊を自分で探すのは難しいですよね。

そこで本記事では実際に読んだ本の中から、20代女性の心に響く恋愛小説をランキング形式で紹介していきます(ネタバレなし)。本記事を読めば、物語の重さや読み味の違いから、自分に合う一冊を選びやすくなるでしょう。

特に同年代の女性の恋に共感したい人や、余韻が胸に残る物語を読みたい人は、ぜひ本選びの参考にしてみてください。

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新刊情報|モノカフェ文庫

虹(工藤 あかり)の表紙

虹

工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

むかし書いた日記をきっかけに、十九歳で出会った男との記憶が蘇る――。二つの出会いと別れを綴った恋愛回想小説

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

20代女性の心に響く人気おすすめ恋愛小説

  • 【1位】『余命10年』小坂流加
  • 【2位】『汝、星のごとく』凪良ゆう
  • 【3位】『劇場』又吉直樹
  • 【4位】『蛇にピアス』金原ひとみ

【1位】『余命10年』小坂流加

概要・あらすじ

20歳の茉莉(まつり)は、数万人に1人という不治の病と診断され、余命が10年であることを知る。家族に心配をかけまいと明るく振る舞う一方で、何を始めても最後までやり遂げられない現実を前に、茉莉は少しずつ未来に期待しなくなっていく。漫画を描くことやコスプレに打ち込みながら、恋だけはしないと決めて日々を過ごしていた。そんなある日、茉莉は同窓会で小学校時代の同級生・和人(かずと)と再会する。病気のことを打ち明けられないまま、茉莉は和人との距離を縮めていく。限られた時間を生きる女性の10年を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 明るさの裏に隠した生への諦めに心を揺さぶられる
  • 恋をためらう茉莉の葛藤が切ない
  • 著者が同じ病を抱えていたと知ると重みが増す

本作は、不治の病で余命10年と知った20歳の茉莉が、残された時間の中で生き方や恋と向き合っていく長編小説です。物語の序盤では、茉莉が家族とともに病名を告げられる場面が描かれます。家族が動揺する中、茉莉だけは笑顔で主治医の話を聞き、周りを気遣おうとします。

病と付き合いながら暮らす中で、茉莉が直面するのは、何を始めても途中で諦めるしかない現実です。やがて茉莉は未来に期待することをやめ、恋だけはしないと心に決めます。その一方で、茉莉が夢中になったのは、漫画を描くことやコスプレでした。

そんなある日、茉莉は同窓会で、小学校時代の同級生・和人と再会します。病気のことを打ち明けられないまま、茉莉は和人と会う時間を少しずつ重ねていきます。和人と過ごす時間が増えるほど、試されていくのは恋をしないという茉莉の決意です。

まず印象的なのは家族を気遣って笑顔を見せる茉莉の姿で、明るさの裏に隠した生への諦めに心を揺さぶられます。和人を想う気持ちを抑え込もうとする茉莉の葛藤も描かれ、楽しい場面ほど切なさが募るでしょう。また、この物語が著者自身の闘病と重なると知ると、フィクションでありながら一つ一つの言葉が重く響きます。

闘病ものとしては王道の展開に感じられるかもしれませんが、綺麗ごとだけでは済まない茉莉の弱さや迷いが、彼女を身近な存在に感じさせます。茉莉の10年をたどった後は、自分が本当に大切にしたいものは何かを静かに問い直すきっかけになるでしょう。

基本情報

著者小坂流加(こさかるか)
タイトル余命10年
出版社文芸社
発売日2017/5/15
ページ数358ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴【受賞】第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
楽天–
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【2位】『汝、星のごとく』凪良ゆう

概要・あらすじ

瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)は、父が愛人のもとに行ってしまい、不安定になった母と暮らしている。そこに京都から転校してきたのが、恋愛に奔放な母に振り回されてきた櫂(かい)。似た孤独を抱える二人は惹かれ合うが、卒業後は漫画原作の仕事が軌道に乗った櫂が上京し、暁海は母を支えるために島に残る。離れて暮らすうちに、二人の気持ちは少しずつすれ違っていく。恋愛だけでなく家族やお金、仕事の問題にも向き合いながら成長していく二人の15年間を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 自分の人生を生きるとは何かを考えさせられる
  • 親に振り回される二人のリアルな苦しさ
  • 二人の視点で描かれる15年間のすれ違いが切ない

本作は身勝手な親に振り回されながら生きる、暁海と櫂の15年間を描いた恋愛小説です。暁海は瀬戸内の島で、父が愛人を作って家を出た後に不安定になった母を気遣いながら暮らす高校生です。そこに母の恋愛に振り回されて京都から転校してきた櫂が現れ、似た境遇の二人は惹かれ合います。

高校を卒業すると、漫画原作の仕事が軌道に乗った櫂は上京し、暁海は母を放っておけず島に残ります。島を出るつもりだった暁海にとって、地元の会社への就職はやむを得ない選択です。こうして二人の遠距離恋愛が始まります。

櫂は作画担当の尚人(なおと)と組んだ漫画がヒットし、東京で忙しい日々を送るようになります。一方で、暁海は男女差別の残る職場で昇給も難しく、少ない給料で母を支える毎日です。暮らしぶりが離れていく中で、二人の気持ちは少しずつすれ違っていきます。

特に自分の人生を生きるとは何かを考えさせられる点が印象的で、親に縛られながら生きる二人の物語だからこそ強く響きます。暁海だけでなく、櫂も離れた場所から母のお金の求めに応じ続けており、親から離れられない姿にはもどかしさを覚えるでしょう。全体を通して、二人の視点が交互に入れ替わるため、お互いの思いがすれ違う場面はより切なく感じられます。

明るい恋愛小説を求める人には向きませんが、特に家族との関係に悩んだことがある人や、自分の生き方を見つめ直したい人にはおすすめです。重いテーマではあるものの文章は読みやすく、先が気になって最後まで読み進められます。親との関係に縛られながらも道を模索する二人の姿は、恋愛だけでなく家族や仕事も含めた人生の選び方を問いかけてきます。

基本情報

著者凪良ゆう(なぎらゆう)
タイトル汝、星のごとく
出版社講談社
発売日2022/8/4
ページ数352ページ
ジャンル恋愛/ヒューマンドラマ
受賞・候補歴【受賞】第20回本屋大賞
【受賞】第10回高校生直木賞
【候補】第168回直木三十五賞
【候補】第44回吉川英治文学新人賞
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
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【3位】『劇場』又吉直樹

概要・あらすじ

高校卒業後に大阪から上京した永田(ながた)は、中学時代からの友人・野原(のはら)と劇団を旗揚げし、脚本と演出を手がけている。しかし公演は酷評続きで、劇団員にも見放され、思うようにいかない日々を送っていた。ある日、原宿の雑踏で、女優を目指して上京した大学生・沙希(さき)と出会った永田は、やがて恋人となった彼女の部屋で暮らしはじめる。沙希は永田の才能を信じて支え続けるが、永田は理想と現実の間でもがきながら、同世代の劇作家の活躍に焦りを募らせていく。夢を追う青年と恋人の不器用な恋を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 永田を信じて支え続ける沙希の姿が切ない
  • 身近な人の優しさに甘える怖さに気づかされる
  • 夢と現実の間でもがく永田の弱さが人間くさい

本作は、売れない劇作家・永田が恋人・沙希に支えられながら思うようにいかない日々を生きていく恋愛小説です。大阪から上京した永田は中学時代からの友人・野原と劇団を立ち上げ、脚本と演出を担ってきました。しかし公演の評判は振るわず劇団員にも去られ、永田は孤独を深めていく一方でした。

そんなある日、永田は原宿の人混みの中で女優を目指して上京した大学生・沙希と出会い、必死に声をかけます。やがて恋人となった2人は沙希の部屋で一緒に暮らしはじめました。沙希は永田の才能を心から信じ、誰よりも近くで彼を支え続ける存在です。

その間にも同世代の劇作家が注目を集めていくのに対し、永田の劇団は評価されないままです。焦りや嫉妬を抱えた永田は沙希の明るさに救われながらも、自分の弱さと向き合えずにいました。夢を手放せない永田は、支えてくれる沙希の優しさにも次第に素直に応えられなくなっていきます。

特に印象に残ったのは永田を信じて支え続ける沙希のけなげさで、夢を追う恋人に寄り添う姿の切なさが胸に残ります。一方で、沙希に寄りかかって意地を張る永田の姿からは、身近な人の優しさに甘える怖さにも気づかされます。他人の才能に嫉妬する永田の弱さも包み隠さず描かれ、自分を重ねる人もいるでしょう。

人によっては、永田の自分本位な言動や冒頭の癖のある文体がとっつきにくく感じられるかもしれません。とはいえ、ユーモアを交えた何気ない会話は温かく、読み進めるほど2人の時間がいとおしく感じられるはずです。読み終えた後は、そばにいる人に伝えそびれている言葉がないか見つめ直すきっかけになるでしょう。

基本情報

著者又吉直樹(またよしなおき)
タイトル劇場
出版社新潮社
発売日2019/8/28
ページ数256ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天–
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【4位】『蛇にピアス』金原ひとみ

概要・あらすじ

19歳のルイはクラブで出会ったアマの、蛇のように先が2つに割れた舌に心を奪われる。スプリットタンと呼ばれるその身体改造に憧れ、アマに連れられて刺青師・シバの店を訪れたルイは、舌にピアスを開けた。ピアスの穴を少しずつ広げていく痛みに、次第にのめり込んでいく。やがて背中に刺青を入れることを決め、恋人・アマと暮らしながらも、サディスティックなシバとひそかに関係を持つようになる。身体改造と痛みに生きている手応えを求める若者の姿を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 痛みでしか生を実感できない若者の孤独が胸に残る
  • ルイとアマとシバの危うい三角関係から目が離せない
  • 飾り気のない短い文章で読みやすい

本作はスプリットタンに魅せられた19歳のルイが、舌ピアスや刺青といった身体改造にのめり込んでいく小説です。ルイはクラブで知り合ったアマの、先が2つに割れた舌を見て、自分も同じ舌になりたいと考えるようになりました。パンクな装いのアマは出会ったばかりのルイにまっすぐな好意を向ける青年です。

アマに連れられてルイが訪れたのは刺青師・シバが営む店でした。ルイはそこで舌にピアスを開け、穴を少しずつ広げていく痛みに強く惹かれていきます。続いてルイが望んだのはシバの手で背中に刺青を入れることでした。

アマと暮らしながらも、ルイはサディスティックなシバに心を引き寄せられ、アマに隠れて関係を持つようになります。一途な愛情を注ぐアマと危うい魅力を持つシバの間で、ルイの心は揺れ動いていきます。どちらの想いにも答えを出せないまま、ルイが没頭していくのはさらなる身体改造の痛みです。

特に身体を変えることで自分の存在を確かめるルイの姿が印象的で、痛みでしか生を実感できない若者の孤独が胸に残ります。ルイを大切にするアマと得体の知れないシバ、対照的な2人との宙に浮いたままの関係の行方も本作に引き込まれる理由の一つです。飾り気のない短い文章で綴られているため、純文学に慣れていなくても読み進めやすく感じられます。

身体改造や性、暴力の描写が続くため、気軽に読める作品とはいえなさそうです。ただ、だからこそ過激な場面の合間にふと見えるルイの空虚さが際立ち、本作の読みどころにもなっています。読み終えた後は自分にとって生きていると感じられる瞬間はどこにあるのかを改めて問い直したくなるでしょう。

基本情報

著者金原ひとみ(かねはらひとみ)
タイトル蛇にピアス
出版社集英社
発売日2006/6/28
ページ数128ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴【受賞】第27回すばる文学賞
【受賞】第130回芥川龍之介賞
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天https://a.r10.to/hRSaKy
Amazonhttps://link.amazon/B07vgC7p4
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まとめ

20代女性の心に響く恋愛小説を読むと、年齢の近い女性たちが恋や生き方に迷いながら道を選んでいく姿に、自然と気持ちを重ねられます。限られた時間の中で恋と向き合う物語から、身体改造の痛みに生きる手応えを求める物語まで、作品ごとに読み味は大きく異なります。

読み終えた後は、自分ならどうするかを考えずにはいられない場面がいくつも心に残ります。恋愛だけでなく、家族や夢、将来との向き合い方についても考えるきっかけになるでしょう。今の自分の恋を少し離れた場所から見つめ直したくなるかもしれません。

同年代の女性の恋に共感したい人や、余韻が胸に残る物語を探している人は、ぜひ読んでみてください。

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虹(工藤 あかり)の表紙

虹

工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

育休中の真弓は、雨の日に十九歳の頃の日記を開く。出会い系アプリで出会った男、傷心の一人旅で出会った写真好きの青年――。二つの出会いと別れを綴った、喪失と再生の恋愛回想録。

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モノカフェ編集部

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