【感想】『恋のゴンドラ』東野圭吾【隠し事をめぐるドタバタに思わず笑ってしまう】

【感想】『恋のゴンドラ』東野圭吾【隠し事をめぐるドタバタに思わず笑ってしまう】 本・書籍
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モノカフェ文庫

「東野圭吾の『恋のゴンドラ』って面白い?」
「短編集と聞いたけど、1冊の物語としても楽しめるのかな?」

2016年に刊行された本作は、雑誌『SnowBoarder』などに掲載された短編をまとめた一冊です。東野圭吾さんの恋愛小説として気になっているものの、読むかどうか迷っていませんか。

本作で描かれるのは、冬のスキー場を訪れた男女が、浮気相手との旅行先で婚約者と鉢合わせしたり、恋人へのプロポーズを企てたりしながら、隠し事に振り回されていく恋模様です。

本作を読むと、正体を隠そうと慌てふためく姿や、恋の駆け引きにくすっと笑わされます。ただ、殺人事件の起きない東野作品が自分に合うかどうかは、あらすじなどだけでは分かりませんよね。

そこで本記事では、実際に小説家・東野圭吾さんの『恋のゴンドラ』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。先に感想を読んでおくと、事件ものとは違う本作の読み味を楽しめそうかどうかが見えてくるはずです。

いつもと違う東野作品を読みたい人や、冬のゲレンデが舞台の明るい恋愛小説を探している人こそ、ぜひ最後までご覧ください。

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虹(工藤 あかり)の表紙

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工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

むかし書いた日記をきっかけに、十九歳で出会った男との記憶が蘇る――。二つの出会いと別れを綴った恋愛回想小説

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

著者東野圭吾(ひがしのけいご)
タイトル恋のゴンドラ
出版社実業之日本社
発売日2019/10/4
ページ数336ページ
ジャンル恋愛/ミステリー/コメディ
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天–
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概要・あらすじ

都内のリフォーム会社で働く広太(こうた)は、同棲中の婚約者・美雪(みゆき)がいながら、合コンで知り合った桃実(ももみ)とスノーボード旅行に出かける。ところが、2人が乗ったゴンドラに同乗してきた女性グループの中に、美雪の姿があった。広太はゴーグルとマスクで顔を隠し、山頂まで正体を知られずにやり過ごそうとする。やがて里沢温泉スキー場には、休日を過ごすホテルの同僚たちなど、さまざまな男女が集まってくる。ゲレンデで交差していく男女の恋模様を、文庫版の書き下ろし1編を含む全8編で描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 隠し事をめぐるドタバタに思わず笑ってしまう
  • 別々の恋が少しずつ交差する展開に引き込まれる
  • 事件の起きない軽やかな読み味を楽しめる

本作は、里沢温泉スキー場を舞台に、ゲレンデに集まる男女のさまざまな恋を8つの話で描いた連作短編集です。最初の話の主人公は都内のリフォーム会社で働く広太です。広太は同棲中の婚約者・美雪がいながら、合コンで知り合った桃実とスノーボード旅行に出かけました。

桃実は、広太に婚約者がいることを知らずに誘いに応じた美容部員です。2人がゲレンデでスノーボードを楽しんだあと、ゴンドラに乗り込むと、4人組の女性が乗り合わせてきました。その中の1人が友人の家でパーティーをしているはずの美雪でした。

逃げ場のないゴンドラの中で、広太はゴーグルとマスクで顔を隠し、山頂に着くまでやり過ごそうとします。婚約者と浮気相手が同じ空間にいる中で、広太の冷や汗が止まらない時間が始まります。

最も魅力に感じたのは、隠し事がばれそうになるたびに慌てる登場人物たちの姿で、どの話にも思わず笑ってしまうドタバタがあります。ゲレンデでの合コンや恋人の家族とのスキー旅行など、話ごとに主役が入れ替わりながら、別々の恋が少しずつ交差していく流れも楽しめます。スキーやスノーボードの描写も多く、冬のゲレンデの空気が伝わってくるところも印象的です。

重厚な事件ものを期待して読むと、恋愛が中心の話の運びや浮気から始まる流れに戸惑うかもしれません。ただ、人が亡くなる事件の起きない軽やかな読み味は、肩の力を抜いて楽しめる本作ならではの魅力です。読み終えた後は、ゴンドラやリフトで隣り合った見知らぬ人たちにも、それぞれの恋の物語があるのではと想像したくなりますね。

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まとめ

本作は、里沢温泉スキー場を舞台に、ゲレンデに集まる男女の恋模様を描いた連作短編集です。浮気相手とゴンドラに乗り込んだ広太をはじめ、ホテルの同僚たちなど、話ごとに主役を変えながら物語は進んでいきます。別々に始まった恋が少しずつ重なっていくので、最後まで飽きずに読み進められます。

殺人事件の起きない本作では、秘密をめぐるひと騒動や恋の駆け引きが笑いを交えてテンポよく描かれます。スキーやスノーボードの描写も多く、冬のゲレンデの雰囲気を味わえるところも魅力です。

事件ものとは違う東野作品に触れたい人や、スキー場が舞台の軽やかな恋愛小説を読みたい人は、ぜひチェックしてみてください。

今回取り上げた本『恋のゴンドラ』東野圭吾(著)

著者東野圭吾(ひがしのけいご)
タイトル恋のゴンドラ
出版社実業之日本社
発売日2019/10/4
ページ数336ページ
ジャンル恋愛/ミステリー/コメディ
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天–
Amazon–