【感想】『あじさい日記』渡辺淳一【夫の知らない妻の本音が日記から見えてくる】

【感想】『あじさい日記』渡辺淳一【夫の知らない妻の本音が日記から見えてくる】 本・書籍
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モノカフェ文庫

「渡辺淳一の『あじさい日記』のあらすじを、ネタバレなしで知りたい」
「不倫を扱った小説みたいだけど、自分が読んでも面白いかな?」

2007年に刊行された本作は、産経新聞での連載を経て単行本になった長編小説です。気になっているものの、読むかどうか迷っていませんか。

本作で描かれるのは、浮気を続ける夫が偶然見つけた妻の日記を盗み読み、自分の知らなかった妻の本音に触れていく姿です。新宿でクリニックを開く夫は、26歳の愛人との関係を妻には隠し通せていると思い込んでいます。

夫の目線の語りと妻の日記の両方で進む本作を読めば、同じ出来事でも夫と妻で受け止め方が違うことに気づかされます。ただ、女性の描き方に厳しい声もある本作が自分に合うかどうかを、紹介文だけで判断するのは難しいですよね。

そこで本記事では、実際に小説家・渡辺淳一さんの『あじさい日記』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。感想を知っておけば、日記を盗み読むような本作の読み味が、自分の好みに合うかどうかを判断しやすくなるでしょう。

夫婦のすれ違いを描いた小説を読みたい人や、女性の心の機微に触れたい人は、ぜひ手に取る前に感想をのぞいてみてください。

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

No Image
著者渡辺淳一(わたなべじゅんいち)
タイトルあじさい日記
出版社講談社
発売日2007/10/11
ページ数510ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天https://a.r10.to/hF19jp
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概要・あらすじ

新宿でクリニックを開く医師・川嶋省吾(かわしましょうご)は、美しい妻・志麻子(しまこ)と2人の子どもに恵まれていた。26歳の愛人・詩織(しおり)との関係も、うまく隠せているつもりだった。ところがある日、妻の寝室で、表紙にあじさいが描かれた1冊の日記帳を偶然見つける。そこに書き連ねられていたのは、夫の浮気に気づいている妻の本音だった。妻はどこまで知っているのか。動揺した省吾は、その後も日記を盗み読み、妻の様子を探っていく。結婚15年の夫婦の本音を、夫の視点と妻の日記から描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 夫の知らない妻の本音が日記から見えてくる
  • 盗み読む日記の続きが気になってページが進む
  • 身勝手な夫としたたかな妻の対比が際立つ

本作は、浮気を続ける開業医・川嶋省吾が、妻の日記を盗み読みながら、夫婦の間に潜んでいた本音と向き合っていく長編小説です。省吾は新宿でクリニックを営み、妻・志麻子と2人の子どもに囲まれ、何不自由のない暮らしを送っています。その一方で、クリニックで働く26歳の詩織と関係を続けながら、家庭では何食わぬ顔で過ごしていました。

ある日、省吾は妻の寝室で、あじさいの花が表紙に描かれた日記帳を偶然見つけます。ページをめくると、夫の携帯電話への疑いをはじめ、浮気を疑う妻の気持ちと夫の行動が細かく書き留められていました。自分の浮気がどこまで見抜かれているのかを探るため、省吾はその後もたびたび日記を盗み読むようになります。

日記には夫と愛人の関係に傷つく妻の寂しさや、詩織への対抗心までもが志麻子自身の言葉で綴られていました。それでも省吾は詩織との関係をやめず、家庭も手放さないまま、日記をのぞき見る日々を続けていました。やがて日記には、省吾が思いもしなかった妻の変化も書き込まれるようになり、夫婦の行方は見えなくなっていきます。

まず印象的なのは、妻の心の内が日記で明かされていく構成で、夫の知らない妻の本音が日記から少しずつ見えてくるところに引き込まれます。日記を盗み読む省吾と同じように、次のページに何が書かれているのかが気になってくるでしょう。また、自分の浮気を棚に上げて妻の変化に気をもむ省吾の身勝手さと、夫を冷静に見抜く志麻子のしたたかさの対比も際立っています。

人によっては、夫に都合のよい考え方や古風な言い回しが男性目線に感じられるかもしれません。ただ、日記で描かれる女性の細やかな心の揺れは、本作ならではの読みどころです。本作を読むと、身近な相手の言葉にされない気持ちに目を向けてみたくなるでしょう。

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まとめ

本作は、浮気を続ける開業医・川嶋省吾が、妻の日記を盗み読みながら、夫婦の間に潜んでいた本音と向き合っていく長編小説です。愛人との関係を続けつつ、日記の続きを追わずにいられない省吾の姿から、15年連れ添った夫婦のすれ違いが浮かび上がっていきます。夫の語りと妻の日記の両方から、同じ日々が描き出される構成も印象的です。

言葉にされないまま積み重なった不満や寂しさは、身近な相手との向き合い方を問いかけてきます。日記を盗み読むような緊張感とともに、大人の夫婦の物語をじっくり味わえるでしょう。読み終えた後は、大切な人が口にしない気持ちにも思いを巡らせたくなるはずです。

夫婦のすれ違いを描いた小説を読みたい人や、女性の心の機微を描いた物語に惹かれる人は、ぜひ読んでみてください。

今回取り上げた本『あじさい日記』渡辺淳一(著)

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著者渡辺淳一(わたなべじゅんいち)
タイトルあじさい日記
出版社講談社
発売日2007/10/11
ページ数510ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
楽天https://a.r10.to/hF19jp
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育休中の真弓は、雨の日に十九歳の頃の日記を開く。出会い系アプリで出会った男、傷心の一人旅で出会った写真好きの青年――。二つの出会いと別れを綴った、喪失と再生の恋愛回想録。

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Written byこの記事を書いた人

モノカフェ編集部

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