【感想】『いま、会いにゆきます』市川拓司【家族との何気ない日常が愛おしくなる】

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「市川拓司の『いま、会いにゆきます』ってどんな話なの?」
「ファンタジー要素のある恋愛小説みたいだけど、自分も楽しめるかな?」

140万部※のミリオンセラーとなった本作は、2004年に竹内結子さん・中村獅童さん主演で映画化されました。2005年にはミムラさん・成宮寛貴さん主演でドラマ化もされています。映画やドラマで知っていても、原作の小説を手に取るかどうか迷っていませんか。
※参考:FRaU

主人公は妻を亡くして1年、6歳の息子と2人で暮らす秋穂巧(あいおたくみ)。妻を幸せにできなかったと悔やむ巧の前に記憶を失った妻が雨の季節に戻ってきて始まる、家族3人のかけがえのない日々が描かれます。

読み進めるうちに、身近な人と交わす何気ない言葉の重みに気づかされます。とはいえ、少し不思議な設定の本作を楽しめるかどうかは評判だけでは見えてきませんよね。

そこで本記事では、実際に小説家・市川拓司さんの『いま、会いにゆきます』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。本記事を読めば、本作が自分に合うかどうかを読む前に判断しやすくなるでしょう。

特に心温まる家族の物語を読みたい人や雨の季節を舞台にした恋愛小説を探している人は、ぜひ手に取る前に感想をのぞいてみてください。

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工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

むかし書いた日記をきっかけに、十九歳で出会った男との記憶が蘇る――。二つの出会いと別れを綴った恋愛回想小説

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

著者市川拓司(いちかわたくじ)
タイトルいま、会いにゆきます
出版社小学館
発売日2007/11/6
ページ数432ページ
ジャンル恋愛/ファンタジー
受賞・候補歴–
おすすめ度★★★☆☆(Sランク)
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概要・あらすじ

秋穂巧は1年前に妻・澪(みお)を病気で亡くし、6歳の息子・佑司(ゆうじ)と2人で暮らしている。脳内の化学物質の異常による病を抱えながら司法書士事務所で働く巧は、妻を幸せにできなかったことを今も悔やんでいた。澪は生前、1年たったら雨の季節に戻ってくると言い残していた。そしてその季節を迎えたある週末、森を散歩していた親子の前に、死んだはずの澪が現れる。しかし澪は、過去の記憶をすべて失っていた。巧は戸惑う澪に2人の思い出を語りながら、3人での暮らしを再び始めていく。雨の季節に訪れた奇跡を描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 家族との何気ない日常が愛おしくなる
  • 思わず引き込まれる巧のやさしい語り
  • 雨に包まれた森の情景が心に残る

本作は妻を亡くした夫と幼い息子のもとに、記憶を失った妻が戻ってくる長編小説です。物語は巧の語りで進み、澪がこの世を去ってから1年後の、父と子の暮らしから始まります。体の不調を抱えながら司法書士事務所で働く巧と、6歳の佑司の2人だけの毎日です。

澪は生前、1年たったら雨の季節に戻ってくると言い残していました。そして雨の季節を迎えたある週末、森を散歩していた親子の前に、死んだはずの澪が姿を見せます。ところが澪は、過去の記憶をすべて失っていたのです。

戸惑う澪に、巧は2人が出会った頃からの思い出を語って聞かせます。記憶がないまま、澪は巧や佑司との絆を少しずつ結び直していきます。なぜ澪が戻ってきたのか分からないまま、3人は雨の季節を共に過ごしていきます。

特に印象に残ったのは、3人が朝夕の挨拶を交わしながら過ごす穏やかな日々で、家族との何気ない日常が愛おしくなります。体の不調を抱えながらも家族を思う巧の語りはやさしく、自然と物語に引き込まれるでしょう。また、雨に包まれた森の情景も繊細で、3人で過ごす時間のはかなさを引き立てているのが印象的です。

人によっては、前半のゆったりとした日常の描写が物足りなく感じられるかもしれません。その分、巧の語る思い出が積み重なるにつれて、3人で過ごす一日一日がより大切に思えてきます。本を閉じた後は、そばにいる人に想いを言葉で伝えることの大切さを改めて感じられるでしょう。

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まとめ

本作は妻・澪を亡くした巧と息子・佑司のもとに、記憶を失った澪が戻ってくる長編小説です。巧は戸惑う澪に2人の思い出を語りながら、雨の季節に3人での暮らしを再び始めていきます。巧のやさしい語りで静かに進む物語の中に、家族を思う気持ちがあふれた作品です。

朝夕の挨拶を交わすような何気ない日々がかけがえのない時間として描かれ、身近な人の大切さを思い出させてくれます。雨に包まれた森の情景が3人で過ごす時間のはかなさを引き立て、やさしい読み心地を味わえるでしょう。映画やドラマでも親しまれてきた物語を、巧の語りを通してたどってみるのもよいかもしれません。

家族の絆を描いた物語に浸りたい人や穏やかな読み心地の恋愛小説を探している人は、ぜひ読んでみてください。

今回取り上げた本『いま、会いにゆきます』市川拓司(著)

著者市川拓司(いちかわたくじ)
タイトルいま、会いにゆきます
出版社小学館
発売日2007/11/6
ページ数432ページ
ジャンル恋愛/ファンタジー
受賞・候補歴–
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虹

工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

育休中の真弓は、雨の日に十九歳の頃の日記を開く。出会い系アプリで出会った男、傷心の一人旅で出会った写真好きの青年――。二つの出会いと別れを綴った、喪失と再生の恋愛回想録。

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