【感想】『別れぬ理由』渡辺淳一【浮気を探り合う夫婦のスリリングな駆け引き】

【感想】『別れぬ理由』渡辺淳一【浮気を探り合う夫婦のスリリングな駆け引き】 本・書籍
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モノカフェ文庫

「映画にもなった『別れぬ理由』って、原作はどんな話なの?」
「昭和に書かれた小説を、今読んでも楽しめるか気になる」

1987年に三田佳子さん・津川雅彦さんの出演で映画化された本作は、1988年にテレビドラマ化もされました。興味はあるものの、読むかどうかを決めかねていませんか。

一言でいえば、本作は愛人との関係を続ける整形外科医の夫が、勤めに出た妻にも男の影を感じ、自分の浮気を棚に上げたまま妻の行動に目を光らせていく物語です。

夫と妻がそれぞれ抱える秘密を通して、長年連れ添った夫婦をつなぎとめているものに思いをめぐらせたくなります。ただ、40年近く前に書かれた本作を今読んでも楽しめるかどうかは、手に取る前に確かめておきたいところですよね。

そこで本記事では、実際に小説家・渡辺淳一さんの『別れぬ理由』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。本記事を読めば、本作が今の自分でも楽しめる一冊かどうかを、読む前に判断しやすくなるでしょう。

特に夫婦の心理戦を描いた小説が好きな人や、結婚生活の表と裏をのぞいてみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

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工藤あかり(著)

十九歳、恋も、別れも、初めてだった。

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※本記事に掲載している内容は、記事執筆時点の情報に基づいています。最新情報は各公式サイトにてご確認ください
※記事ごとにニーズなどが異なるため、順位はおすすめ度(ランク)と異なる場合がございます

基本情報

No Image
著者渡辺淳一(わたなべじゅんいち)
タイトル別れぬ理由
出版社新潮社
発売日1987/5/1
ページ数309ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
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概要・あらすじ

総合病院の整形外科医長・速見修平(はやみしゅうへい)は妻・房子(ふさこ)と結婚して17年目を迎えた。修平は1年前から岡部葉子(おかべようこ)と愛人関係にあるが、最近勤めに出ている房子に男の影を感じてならない。夜中の不審な電話や自宅マンションの入口で房子が男と別れる姿を目にし、修平はまさか妻にも愛人がいるのではと疑い始める。お互いに秘密を抱えた夫婦の心の揺れを細やかに描いた一冊。

感想・おすすめポイント

  • 浮気を探り合う夫婦の駆け引きがスリリング
  • 妻の浮気にうろたえる夫の滑稽さが面白い
  • 夫婦であり続ける意味を考えさせられる

本作はお互いに愛人を持つ整形外科医長・速見修平と妻・房子が、相手の浮気を疑いながら揺れ動く姿を描いた長編小説です。結婚17年目を迎えた修平は家庭を保ったまま、1年前から岡部葉子との関係を続けてきました。家では房子に身の回りの世話を任せきりにし、亭主関白な夫として振る舞っています。

最近になって修平は房子の様子に違和感を覚えるようになります。夜中の不審な電話や、マンションの入口で男と別れる房子の姿を目にし、妻にも愛人がいるのではないかと疑いを深めていきました。自分の浮気は許されると考えながら、修平は房子の一挙一動に神経をとがらせていきます。

やがて夫婦はお互いに愛人がいることを知り、相手への疑いと嫉妬を募らせていきます。お互いの秘密を知りながらも、2人は同じ屋根の下で暮らし続けます。

何といっても夫婦の心理戦が魅力で、お互いの浮気を探り合う夫婦の駆け引きがスリリングに描かれています。妻の浮気にうろたえる修平の姿はどこか滑稽で、張り詰めた場面でも思わず笑ってしまいます。恋人との時間と家庭の安らぎの間で揺れる2人の姿からは、夫婦であり続ける意味も問いかけられているように感じられます。

昭和の夫婦観が苦手な人には、修平の命令口調がつらく感じられる場面もありそうですが、浮気を隠しつつ相手を疑ってしまう人の心は今とさほど変わりません。読み終えた後は恋愛感情だけでは割り切れない夫婦の結びつきについて、自分なりの答えを探してみたくなるでしょう。

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まとめ

本作はお互いに愛人を持つ整形外科医長・速見修平と妻・房子が、相手の浮気を疑いながら揺れ動く姿を描いた長編小説です。葉子との関係を続ける修平は勤めに出ている房子にも男の影を感じ、妻の行動から目が離せなくなっていきます。疑いを抱えたまま相手の出方をうかがう夫婦の姿が緊張感とともに描かれていく作品です。

妻の浮気にうろたえる修平の滑稽さも味わいどころで、長く連れ添った夫婦を結びつけているものは何かを問いかけてきます。時代が変わっても通じる男女の心の動きは今読んでも色あせず、2人がたどり着く夫婦の形を見届けたくなります。

夫婦の心理戦を描いた小説が好きな人や結婚生活の表と裏に関心がある人は、ぜひチェックしてみてください。

今回取り上げた本『別れぬ理由』渡辺淳一(著)

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著者渡辺淳一(わたなべじゅんいち)
タイトル別れぬ理由
出版社新潮社
発売日1987/5/1
ページ数309ページ
ジャンル恋愛
受賞・候補歴–
おすすめ度★★☆☆☆(Aランク)
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