「サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』ってどんな話なの?」
「ずっと読み継がれているみたいだけど、今読んでも面白いのかな?」
本作は日本でも2つの翻訳を合わせて、累計330万部※に達したアメリカ文学の名作。気になっているものの、読むかどうか迷っていませんか。
※参考:新文化
物語の中心にあるのは、学校を追い出されて家にも帰れない16歳のホールデン・コールフィールドが、大人への反発と人恋しさの間で揺れ動く数日間です。
少年の独白で進む本作を読めば、十代の頃に感じていた周りとのずれが自分のことのようによみがえります。ただ、事件の少ない語り中心の物語を楽しめるかどうかを、紹介文だけで判断するのは難しいですよね。
そこで本記事では、実際に小説家・J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ感想を紹介していきます(ネタバレなし)。先に感想を読んでおくと、ホールデンの語りが自分に合うかどうかがきっと見えてくるはずです。
海外の古典文学に触れてみたい人や、思春期の揺れる心を描いた青春小説を読みたい人こそ、ぜひ手に取る前に感想をのぞいてみてください。
基本情報
| 著者 | J.D.サリンジャー |
| 訳者 | 野崎孝(のざきたかし) |
| タイトル | ライ麦畑でつかまえて |
| 出版社 | 白水社 |
| 発売日 | 1984/5/1 |
| ページ数 | 340ページ |
| ジャンル | 青春 |
| 受賞・候補歴 | – |
| おすすめ度 | ★★★★★(SSSランク) |
| 楽天 | https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/1bf73aca.1ca1d838.1bf73acb.3db607ff/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F94600%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9 |
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概要・あらすじ
16歳のホールデン・コールフィールドは英語以外の科目で落第点を取り、ペンシルベニア州にある全寮制の高校・ペンシー校を退学になる。クリスマス休暇を前にしたある夜、寮を飛び出した彼は実家のあるニューヨークに向かうものの、家には帰らずに街をさまよい始める。インチキな大人や友人に苛立ちながらも、誰かとのつながりを求めずにはいられない少年の数日間を彼自身の語りで描いた一冊。
感想・おすすめポイント
- 嫌っていた大人に近づいていく焦り
- 皮肉と弱音が入り混じるホールデンの語り
- 妹・フィービーとの場面に心がほぐれる
本作は、退学が決まった16歳のホールデン・コールフィールドがニューヨークの街をさまよう数日間を自身の語りで描いた長編小説です。ペンシルベニア州の全寮制の高校・ペンシー校に通う彼は英語以外の科目で落第点を取り、クリスマス休暇を前に学校を追い出されることになりました。
ある夜、ホールデンは衝動的に寮を飛び出します。向かったのは実家のあるニューヨークですが、両親と顔を合わせたくない彼は家に帰ろうとしません。あてもなく街を歩き回りながら、昔の知り合いや行きずりの人と次々に言葉を交わしていきます。
ホールデンの目に映るのは上辺を取り繕う大人や友人たちのインチキばかりで、苛立ちは募る一方です。そんな彼が心を許せる数少ない相手が、10歳の妹・フィービーでした。実家に戻れないまま、彼はフィービーに会いたい気持ちを強めていきます。
まず印象的なのは世の中に背を向けながらも傷つきやすいホールデンの姿で、嫌っていたはずの大人に自分も近づいていく焦りが胸に残ります。大人になる途中で抱えていた戸惑いを思い出す人もいるかもしれません。
皮肉と弱音が入り混じるホールデンの語りも魅力で、口語調の訳文からは本人の打ち明け話を聞いているような近さが感じられます。話があちこちに飛ぶ独白なのに、いつの間にか引き込まれていきますね。
また、フィービーとの場面も印象に残り、兄を気遣う彼女とのやり取りには張り詰めた心がほぐれるような温かさがあります。フィービーの前でだけ素直な表情を見せるところもあり、ホールデンの本来の優しさがうかがえます。
劇的な展開を期待して読むと、独白が長く続く構成に戸惑うかもしれません。それを差し引いても、語りに身を任せているうちにホールデンの寂しさがじわじわと伝わってくるのが本作の読みどころです。読み終えた後は、強がりの裏に隠していた自分自身の弱さとも改めて向き合いたくなるでしょう。
まとめ
本作は、退学になった16歳のホールデン・コールフィールドがニューヨークの街をさまよう数日間を描いた長編小説です。大人や友人のインチキに苛立ちながらも、誰かとのつながりを求めてしまう少年の姿が本人の語りで綴られていきます。妹・フィービーとの場面が張り詰めた物語に温かさを添えているのも特徴です。
皮肉と弱音が入り混じる口語調の語りは独特で、まるでホールデンの打ち明け話を聞いているかのように読み進められます。世の中に反発しながら傷ついていく彼の姿から、嫌っていた大人に近づいていく焦りを感じ取れるのも本作ならではの魅力です。
思春期の揺れる気持ちを描いた物語に触れたい人や、海外の古典文学を読んでみたい人は、ぜひ読んでみてください。
今回取り上げた本『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー(著)
| 著者 | J.D.サリンジャー |
| 訳者 | 野崎孝(のざきたかし) |
| タイトル | ライ麦畑でつかまえて |
| 出版社 | 白水社 |
| 発売日 | 1984/5/1 |
| ページ数 | 340ページ |
| ジャンル | 青春 |
| 受賞・候補歴 | – |
| おすすめ度 | ★★★★★(SSSランク) |
| 楽天 | https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/1bf73aca.1ca1d838.1bf73acb.3db607ff/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F94600%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9 |
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