【8選】三浦しをん初心者におすすめ!軽妙な文章で魅了する直木賞作家の「代表作」

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2000年に『格闘する者に○』でデビューした直木賞作家・三浦しをんさん。2012年には『舟を編む』で本屋大賞も受賞しており、漫画化や映像化されている作品も少なくありません。また小説家としてだけではなく、エッセイストとしても高い人気を誇ります

一風変わった人間関係や1つの物事に真摯に取り組む人たちが出てくるのも特徴で、読後は前向きな気分や優しい気持ちになることが多いですね。そこで今回は口コミや映像化、文学賞などを参考に、三浦しをんさんのおすすめ代表作を取り上げていきます。

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「三浦しをん」とは?

20代で直木賞を受賞した人気作家

三浦しをんさんは29歳の時に直木賞に選ばれ(20代での直木賞受賞は堤千代さん、平岩弓枝さん、山田詠美さんに続く4人目の快挙!)、その6年後には『舟を編む』で本屋大賞にも選出。それら以外にも数多くの文学賞を受賞しており、現在は直木賞やR-18文学賞などの選考委員も務めています。

出版社への就職を目指す中で、担当面接官であった編集者に執筆の才を見出され、その後に自身の就職活動をもとに書き上げた『格闘する者に○』で小説家デビュー。2005年には直木賞や山本周五郎賞の候補に上がり、2006年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞しています。

特に一風変わった人間関係やキャラクター、1つの物事に真剣に取り組む人たちを、軽妙な文章で描くことから人気を集めています。どこか奇妙でありながらも温かい気分に、一生懸命な姿からは前向きな気持ちになることが多く、ほっこりとする読後感を求めている人には打ってつけといえるでしょう。

プロフィール

小説家、エッセイスト。1976年9月生まれ。東京都出身。横浜雙葉中学校・高等学校、早稲田大学第一文学部卒業。2000年書き下ろし長編小説『格闘する者に○』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木三十五賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。

経歴・受賞歴

2000『格闘する者に○』でデビュー
2006『まほろ駅前多田便利軒』で第135回直木三十五賞を受賞
『風が強く吹いている』で第5回耀く!ブランチBOOK大賞(寺脇康文賞)を受賞
2012『舟を編む』で第1回うつのみや大賞&第9回本屋大賞を受賞
2014『仏果を得ず』で第2回Osaka Book One Projectを受賞
2015『あの家に暮らす四人の女』で第32回織田作之助賞を受賞
2018『ののはな通信』で第8回新井賞を受賞
2019『ののはな通信』で第25回島清恋愛文学賞&第7回河合隼雄物語賞を受賞
『愛なき世界』で2019年度日本植物学会賞(特別賞)を受賞

【三浦しをん】軽妙な文章で魅了する直木賞作家の「代表作」

三浦しをんさんの文学賞受賞作品などの代表作を刊行順に紹介していきます(ネタバレなし)。

『格闘する者に○』

呑気な就活生を描いたデビュー作

本作の主人公は文学部に通う大学3年生・藤崎可南子で、周りよりも遅れながら就職活動をスタートします。出版社を中心に就活する中で出会う面接官とのやりとりが軽妙に描かれており、時に社会の厳しさを感じられるような描写も。

また藤崎家の後継問題が起こったり、一癖も二癖もある登場人物が出てきたりと、就活以外の描写も面白おかしく描かれています。コミカルな小説を読みたい人におすすめで、主人公をはじめ、個性的なキャラクターたちに癒されるところもあるでしょう。

『まほろ駅前多田便利軒』

まほろ市で便利屋を営む主人公

第135回直木賞を受賞した本作は、まほろ駅前シリーズの第1作目です。主人公・多田啓介は、東京の端に位置する南西部最大の町・まほろ市で便利屋を営んでいます。そこに同級生・行天春彦が転がり込んできて、2人の元に奇妙で怪しげな依頼が舞い込んでくることに。

さまざまな依頼に関わっていくうちに人間模様が見えてくるのに加え、2人の関係が変化したり、内面が垣間見えたりするのも魅力といえるでしょう。本作は瑛太さん、松田龍平さん主演で映画化、また山田ユギさんにより漫画化もされています。

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『風が強く吹いている』

天才ランナー×弱小陸上部の疾走青春小説

かつては「天才ランナー」と評された蔵原走は、その自慢の脚を生かして万引きをしていました。たまたま彼の走りを見ていた寛政大学4年・清瀬灰二は魅了され、半ば強引に格安の学生寮・竹青荘に誘うことにします。

そこにいたのは漫画オタクのイケメンやヘビースモーカーの25歳、モテることばかり考えている双子などの個性的な人物ばかり。このメンバーで箱根を目指すことになるのですが、本当に箱根駅伝を走ることができるのか。本作は映画化や舞台化、漫画化、ドラマ化、アニメ化もされた話題作です。

『仏果を得ず』

文楽に情熱を注ぐ人たち

本作は、文楽に情熱を傾ける若手大夫の奮闘を描いた青春小説。文楽という馴染みの薄い世界が面白く、分かりやすく描かれており、一芸を極めるためのたゆまぬ努力なども感じられます。主人公・健の人柄や師匠で人間国宝でもある銀丈夫の生き様なども魅力ですね。

ある日「変わり者」といわれる三味線弾き・兎一郎と組むように命令され、最初こそは嫌がっていた健ですが、兎一郎の浄瑠璃にかける想いなどから徐々に変わっていきます。本作は文楽について詳しく知らなくとも楽しめる物語で、恋愛に関する悩みや葛藤なども出てくる青春ストーリーです。

『神去なあなあ日常』

過酷で美しい山仕事を描いた林業エンタメ

主人公・平野勇気は高校卒業後の進路を決めておらず、よく分からないまま三重県の山奥・神去村に行くことに。そこで林業をするように迫られ、結局中村林業株式会社に就職。しかしあまりにも過酷な山仕事に逃げ出そうとするも失敗に終わり、またダニやヒルとの戦いが起きたりもするという…。

ただ、広大で美しい山や村人たちの人柄により、勇気は林業という仕事に魅了されていきます。都会では感じられないような雄大さや人間関係を味わえるのも魅力でしょう。本作は『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』というタイトルで映画化もされています(主演:染谷将太さん)。

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『木暮荘物語』

木暮荘の住人たちが織り成す短編集

本作の舞台は、小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩5分、全6室のボロアパート・木暮荘。そこには老大家・木暮や花屋の店員・繭、不妊症の女子大生・光子、サラリーマン・神崎が住んでいます。

それぞれに頭を悩ます事情があったりしますが、時に笑える、時に泣けるようなエピソードになっています。少し風変わりな人間を楽しみたい人におすすめで、どこか奇妙ながらも愛情を感じるような物語ばかりですね。本作は山崎童々さんにより漫画化もされています。

『舟を編む』

言葉の難しさや奥深さを感じられる

第9回本屋大賞を受賞した本作は、辞書の世界に没頭していく姿を描いた物語です。出版社に勤める馬締光也は言葉への鋭いセンスを買われ、辞書『大渡海』を作るメンバーに加わることに。ここから完成に向けて長い旅が始まります。

辞書はもちろん、言葉に興味がある人にもおすすめで、言葉の奥深さや大切さなどを改めて感じられます。また馬締が暮らす早雲荘の大家の孫娘との恋愛も描かれており、そこでもまた言葉の難しさを感じられる物語に。本作は松田龍平さん、宮﨑あおいさん主演で映画化もされています。

『あの家に暮らす四人の女』

女性4人の奇妙で和やかな日常

刺繍作家・牧田佐知、その母・牧田鶴代、佐知の友人・谷山雪乃、雪乃の後輩・上野多恵美―――4人の女性が住む阿佐ヶ谷の古びた洋館を舞台に、さまざまな珍事ややりとりが面白く描かれています。ファンタジーチックな部分があるのも特徴といえるでしょう。

谷崎潤一郎さんの『細雪』をモチーフにしたといわれており、女性4人の和やかで、賑やかで、時に切ないストーリーになっています。読後はほっこりとした、優しい気持ちになれたという声が多いですね。織田作之助賞を受賞した本作は、中谷美紀さん主演でドラマ化もされています。

まとめ

エッセイストとしても高い人気を誇る直木賞作家・三浦しをんさんは、どこか奇妙な世界観や人間関係などを軽妙な文章で描くことから支持されています。また漫画化や映像化されている作品も多く、特に映画『舟を編む』は大きな話題にも。前向きなストーリーが好きな人におすすめです。

この記事を書いた人
モノカフェ編集部

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