組織的なスリに遭ってしまったバルセロナ旅行【親切そうな男性が…】

ショートエッセイ
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 私には初めてのスペイン・バルセロナ。夫が過去にマドリッドでスリに遭ったと聞き、遭わない対策を万全にすることにしました。

バッグは持たずに、財布はコートのポケットに入れよう

 到着翌日。朝食後に地下鉄で有名観光地へ向かい、駅で方角を確認して歩き始めたとき、上空から何か落ちてきました。

「ギャー! 鳩の糞!? いやーん、コートにもついた!」

 と騒いでいると、通りがかった親切そうな男性が水とティッシュをくれて「こっちで拭けばいいよ」と建物の中へ案内してくれました。

 疑い深い私は、「この人、悪い人かもしれないから気をつけてね」と夫に言い、男性の様子も伺いながら汚れを拭いていました。…と、

「上着、脱いだら拭きやすいよ」とその男性。 

 私が止める間もなく、夫は上着を脱いで床に広げました(これで財布がどこに入っているか一目瞭然)。直後、男性は「髪にもついてるよ」と私を指さし、夫が私の髪を拭き始めたとたん、急に吐き気をもよおしたように咳き込み、外に出て行きました。

「あの人、大丈夫かな?」とのんきな夫。

「それよりあなた、財布は無事なの?」

「えっ、あっ、…1個ない」ええーっ!!

 慌てて外へ出ましたが、男性はいません。私が男性から目を離したのはほんの1、2秒。にもかかわらずヤラれてしまいました!

 夫は中身を2個に分散させて持っていたので、全て失うことは避けられましたが、盗られた財布にはクレジットカードが数枚入っていました。当時はスマホがなかったので、ホテルへ戻ってカード会社に国際電話をかけたり、領事館へ電話したり。

 対応してくれた領事館スタッフには「この国に親切な人はいないと思ってください」と言われました。警察へ行って調書を作るよう勧められて、英語が通じる署を教えてもらいました。幸いホテルからは徒歩圏内。しかし今日の観光の予定は流れてしまいました。

 さらに帰国後、盗られたカードの請求書を見て血の気が引きました。身に覚えのない3,000ユーロ(約40万円)の利用明細! カード会社に調べてもらったところ、盗られた時間から5分以内の利用でした。現場近くに、日本発行のカードでスペイン人が3,000ユーロ決済できる設備があったんです、きっと!

 現地警察発行の調書のおかげで不正利用であったことは証明でき、支払いは免れましたが、私達は組織的スリが仕掛けたワナにまんまとハマってしまったことになります。

 どんなに気を付けていても、こんな凄腕スリに一度狙われたら、きっと誰でも何か盗られてしまうと思います。狙われないようにスキを作らないこと、そしてスペインでは、盗られても困らない空の財布もひとつ持つようにした方が、スリ被害に遭うリスクを軽減できると実感しました。

この記事を書いた人
Nolly

年中海外旅行と料理のことを考えているフリーライター/翻訳者。コロナ渦前には世界60都市以上を訪問、海外語学留学経験もあり。海外旅行や留学に関する記事執筆、世界各国料理レシピの開発と記事執筆の実績多数。

ショートエッセイ
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