少年法について考えさせられるベストセラー小説『さまよう刃』【一人娘を凌辱された父親】

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少年犯罪を題材にした東野圭吾さんの『さまよう刃』は、150万部以上も売り上げているベストセラー小説。あまりにもリアルすぎて読むのが苦しくなった人もいるほどにシリアスなストーリーです。また日本はもちろん、イ・ジョンホ監督により韓国でも映画化されています。

本作の主人公は早くに妻を亡くした長峰重樹で、一人娘・絵摩と暮らしている父親です。ある日絵摩が友人と花火大会に行ったきり、なかなか家に帰ってきませんでした。いろいろと捜索が行われた末、翌日遺体となって発見されます。その後の捜査などから、彼女は車で拉致され、凌辱され、遺棄されたことが判明

クスリやビデオ撮影、クロロホルムなどを用いたむごたらしい行為でしたが、犯人は未成年の少年グループであることも分かります。そのグループの一人が密告電話をしてきたことで、長峰は主犯格の2人を突き止められ、絵摩を殺された復讐を行っていくことに―――。

本作では性犯罪の卑劣さはもちろん、少年法について考えさせられるストーリーになっています。犯人の少年たちは何人もの若い女性を襲っては楽しんでいて、絵摩に関しては過剰にクスリを投与して殺してしまうという残虐さ。ここまで卑劣な行為をしておきながらも、彼らは少年法で守られることになるのです。

そんな無念な想いなども抱えながら復讐に手を染める父親・長峰に共感してしまう人も少なくないでしょう。法律で決まっているとはいえ、人間は感情で生きていることを痛感させられます。全体的に暗いストーリーになっていて、読後の爽快感などはまったくありませんが、ずっしりとした余韻のある作品です。

書籍情報

出版社角川グループパブリッシング(2008/5/24)
ページ数499ページ
ジャンルサスペンス
受賞・候補歴
メディアミックス映画/ドラマ
この記事を書いた人
ゆう

WEBライター。1994年神奈川県生まれ。趣味:読書/サッカー/映画鑑賞。好きな作家:東野圭吾/アガサ・クリスティー/ヘミングウェイ。好きな芸人:千鳥/オードリー/ダウンタウン。現地でクラシコを見るのが夢。

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