今もなお深刻な社会問題として取り上げられることがある黒人差別。
肌が黒いからという理由で、公然と理不尽に扱われてきた過去もあり、黒人差別や奴隷を題材にした映画も少なくありません。中には、実在した人物をモデルに描かれた映画もあります。
そうした映画を見ると黒人差別の非情さや理不尽さを感じられるほか、さまざまなひどい仕打ちと闘う姿からは黒人でなくとも胸に迫るようなところも。
そこで本記事では実際に見た映画の中から、黒人差別を題材にしたおすすめ映画を厳選して紹介していきます。
黒人差別を題材にしたおすすめ映画
実際に見た映画の中から、黒人差別を題材にしたおすすめ映画を厳選して紹介していきます(ネタバレなし)。
『それでも夜は明ける』
監督 | スティーヴ・マックィーン |
キャスト | キウェテル・イジョフォー/マイケル・ファスベンダー/ベネディクト・カンバーバッチ |
上映時間 | 2時間14分(2014) |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
受賞・候補歴 | 第86回アカデミー賞(作品賞) |
希望を捨てずに生きようとする
本作は1841年のニューヨーク州サラトガを舞台としたヒューマンドラマ映画で、実際にいた黒人男性の体験をもとに描かれています。
主人公ソロモン・ノーサップは妻と2人の子どもと幸せに暮らす自由黒人のバイオリニストでしたが、ある日2人組の男たちに騙されて奴隷商人へと売られてしまうことに。
そこから12年もの間、さまざまな壮絶で理不尽な仕打ちを受けることになりますが、ソロモンは希望を捨てずに生き続けようとします。
本作は奴隷制度が廃止される前を描いているのも注目ポイントで、視聴者からは「悲しい」「一度は見るべき映画」「面白くはないけど価値のある作品」といった声も。
『グリーンブック』
監督 | ピーター・ファレリー |
キャスト | ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ/リンダ・カーデリーニ |
上映時間 | 2時間9分(2018) |
ジャンル | コメディ/ヒューマンドラマ |
受賞・候補歴 | 第91回アカデミー賞(作品賞) |
差別的な扱いを受ける天才黒人ピアニスト
一流ナイトクラブで用心棒を務める腕っぷしのいいトニー・リップと、黒人で真面目な天才ピアニストドクター・シャーリーが登場する本作。
クラブが一時的に閉鎖されたのをきっかけに、トニーはドクターのツアーに同行する世話役(主にドライバー)として雇われることになりました。
ツアーで回る場所は黒人差別が色濃く残る南部地域で、ドクターはひどい差別的な扱いを受けますが、2人の絆や友情は次第に強まっていきます。
本作は2人の対照的な性格が面白いのに加え、くすっと笑えるシーンがあるのもおすすめポイントですね。
まとめ
現在も社会問題として取り上げられる黒人差別を題材にした映画は少なくなく、中には実話をもとに描かれている作品もあります。
そうした映画を見ると黒人差別の理不尽さを感じられるほか、さまざまな差別と闘う姿からは勇気をもらえるところもあるので、ぜひチェックしてみてください。