作家や書店員、編集者、翻訳家、週刊誌記者など、さまざまな方が活躍している出版社・出版業界。
出版社や出版業界を舞台にした映画では内情を垣間見えるほか、くすっと笑えたり、自分も頑張ろうという気分になれたりするのも注目ポイントです。
そこで本記事では実際に見た映画の中から、出版社や出版業界を舞台にしたおすすめ映画を厳選して紹介していきます。
出版社や出版業界を舞台にしたおすすめ映画
実際に見た映画の中から、出版社や出版業界を舞台にしたおすすめ映画を厳選して紹介していきます(ネタバレなし)。
『SCOOP!』
監督 | 大根仁 |
キャスト | 福山雅治/二階堂ふみ/吉田羊 |
上映時間 | 2時間(2016) |
ジャンル | コメディ |
受賞・候補歴 | – |
あらゆる手段を用いてスクープを取る
かつては数々の伝説的なスクープを取ってきたカメラマンだったものの、今では芸能スキャンダル専門のパパラッチをしている主人公・都城静。
常日頃から下ネタを連発するような中年男性で、お酒や借金にまみれた自堕落な生活を送っていました。
たまたまスクープ現場で会ったのをきっかけに、新人記者・行川野火の教育係を任されることになります。
その後はバディとしてスクープを取っていくといったコメディストーリーで、あらゆる手段を用いてスクープを取る姿が面白おかしく描かれているのがおすすめポイントですね。
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
監督 | レジス・ロワンサル |
キャスト | ランベール・ウィルソン/オルガ・キュリレンコ/リッカルド・スカマルチョ |
上映時間 | 1時間45分(2019) |
ジャンル | スリラー/サスペンス |
受賞・候補歴 | – |
ある洋館に集められた9人の翻訳家
本作は9人の翻訳家が登場するスリラー・サスペンス映画で、彼らが脅迫事件に巻き込まれる様子が描かれています。
彼らは違法流出を避けるために密室へと集められ、そこで極秘に翻訳作業を行っていました。
ちなみに翻訳している作品は、全世界が待望するミステリー小説『デダリュス』の完結編です。
ところが、ある日出版社社長の元に「冒頭10ページをネットに公開した」というメールが金銭的な要求とともに送られてきました。
そこから犯人探しがはじまるといったストーリー展開で、本作は翻訳者の裏側を知りたい方よりも、ハラハラドキドキとする物語が好きな方におすすめです。
『スポットライト 世紀のスクープ』
監督 | トム・マッカーシー |
キャスト | マーク・ラファロ/マイケル・キートン/レイチェル・マクアダムズ |
上映時間 | 2時間8分(2015) |
ジャンル | スリラー/ミステリー/犯罪・クライム |
受賞・候補歴 | 第88回アカデミー賞(作品賞/脚本賞)/第69回英国アカデミー賞(オリジナル脚本賞) |
カトリック教会の闇や大罪を暴く
本作には、カトリック教会という巨大権力の闇を暴くために奔走する記者・ジャーナリストたちが登場します。
2001年、日刊紙ボストン・グローブのスポットライトチームはゲーガン神父による子どもへの性的虐待事件を調査することにしました。
いろいろと調査を進めるうちに、カトリック教会が性的虐待事件を隠蔽するパターンに気づくほか、大人になった今でも深い傷を負っている性被害者がいることも分かります。
本作は記者やジャーナリストの仕事が気になる方におすすめで、登場人物たちの熱意や勇気などを評価する声が多いです。
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『舟を編む』
監督 | 石井裕也 |
キャスト | 松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー |
上映時間 | 2時間13分(2013) |
ジャンル | ヒューマンドラマ/恋愛・ロマンス |
受賞・候補歴 | 第37回日本アカデミー賞(最優秀作品賞)/第68回毎日映画コンクール(日本映画大賞) |
辞書作りの裏側に迫ったヒューマンドラマ
本作は辞書作りの裏側を描いたヒューマンドラマ映画で、主人公は真面目でコミュニケーション力に乏しい若手社員・馬締光也。
ぱっと見では頼りなく感じるところもありますが、言葉への鋭い感性を買われて辞書編集部へと異動することに。
そこで辞書『大渡海』を作るために粘り強く編纂作業に当たる様子に加え、板前の見習いとして働く林香具矢との恋愛模様も描かれています。
視聴者からは「心に沁みる良作」「静かだけれど熱い映画」などの声が上がっており、鑑賞後は言葉の難しさや大切さなどを感じられるのも魅力ですね。
『プラダを着た悪魔』
監督 | デビッド・フランケル |
キャスト | メリル・ストリープ/アン・ハサウェイ/エミリー・ブラント |
上映時間 | 1時間49分(2006) |
ジャンル | コメディ/恋愛・ロマンス/ヒューマンドラマ |
受賞・候補歴 | – |
恋に仕事に奮闘するキャリアウーマン
本作では上司からの悪魔的な要求に奮闘する女性が描かれており、舞台は一流ファッション雑誌『ランウェイ』の編集部。
主人公アンドレア・サックスはジャーナリストを目指すためにニューヨークへと来たものの、結局就職先となったのは絶大な影響力を持つカリスマ編集長のアシスタント職でした。
そこは何人もの人間が辞めてしまうほどに恐ろしいポストで、アンドレアも悪魔的にハイレベルな要求に奮闘することに!
また仕事以外に恋やプライベートで苦悩する様子も描かれており、全体的には笑えるようなテイストとなっていますが、自分の人生について考えさせられている方も多いです。
まとめ
出版社や出版業界では記者や編集者、翻訳家などが活躍しており、映画では内情を知れるのに加えて勇気をもらえるところも!
またそれぞれの葛藤や苦悩には共感させられるところもあり、鑑賞後は自分も頑張ろうという気分にさせてくれますね。