昼は僧侶、夜にはヒーロー。幕末期の蝦夷地を舞台に描かれる時代小説『黒頭巾旋風録』

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直木賞作家・佐々木譲さんの小説『黒頭巾旋風録(くろずきんせんぷうろく)』は、ゴリゴリの時代劇ヒーローもの。初めての時代劇小説だったので不安はあったものの、今は愛読書として手放せない一冊です。

舞台は幕末期の蝦夷地(現・北海道)で、先住民・アイヌは松前藩から非道な扱いを受けていました。彼らを救ったのは黒頭巾で、ムチを巧みに操り、アイヌを虐げている松前藩士たちを一掃します。

黒頭巾の正体は、アッケシ(現・厚岸町)にある寺の僧侶・恵然けいねん。蝦夷地に到着するや否や、アイヌたちが虐げられている現場に遭遇しました。蝦夷ではアイヌが虐げられているのは当たり前の光景で、誰も何もしようとはしなかったのです。

本作を読んで印象的だったのは、黒頭巾が怪我を負ってしまうシーンです。ヒーローといえども、マスクを取れば僧侶。僧侶が銃で撃たれて怪我をしたとなると、正体バレは不可避です。しかも黒頭巾は、松前藩に追われている身。もし怪我で動けないと知られてしまったら、THE ENDです。

本作はジャンルは時代小説ですが、アメコミヒーロー好きなら楽しめるはずです。一般人とヒーローの2つの顔を持つ主人公は、アメコミあるある。また、黒頭巾の活動を徹底サポートするサイドキック的なキャラも登場します。

昼は僧侶、夜にはヒーロー。本作にアメリカンテイストを加えたら、アメコミそのものです。

作品情報

出版社徳間書店(2011/3/15)
ページ数259ページ
ジャンル時代・歴史
受賞・候補歴
メディアミックス
販売ページ(Amazon)https://amzn.to/3BCQc5k

【プチ情報】直木賞作家・佐々木譲とは?

佐々木譲さんは、1979年に第55回オール讀物新人賞を受賞した『鉄騎兵、跳んだ』でデビューした小説家。冷戦や違法入国労働者などを題材にするなど、社会派エンタメ作家として知られています。2010年に『廃墟に乞う』で第142回直木三十五賞を受賞するほか、1989年には『エトロフ発緊急電』で第3回山本周五郎賞、第43回日本推理作家協会賞(長編部門)、2007年には『警官の血』で第26回日本冒険小説協会大賞を受賞。また『笑う警官』が映画化、『警官の血』がテレビドラマ化されるなど、多くの作品が映像化されています。

この記事を書いた人
TANK

WEBライター。1978年大阪府生まれ。趣味:映画鑑賞/海外ドラマ鑑賞/イラスト。DVDレンタルと書店員を経てライターに。イラストは息抜き程度で腕前は素人。ACIDMANとLINKIN PARKのファン。保護猫と同居中。

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