【クレヨンしんちゃん】映画嫌いな子どもだった私を変えてくれた大切な宝物

ショートエッセイ
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 子どもの頃、私にとって映画はつまらないものでした。2時間近くも拘束されて、つまらない映像を延々と観せられる。今まで観た映画が退屈なものばかりだったので、幼い私は映画の良さに気づけずにいたのです。

 そんな私を映画好きに変えてくれたのが、クレヨンしんちゃんの劇場版でした。中でも記憶に残っている作品が『ヘンダーランドの大冒険』です。

 その日、私は父に連れられ映画館に行きました。父としては家族サービスのつもりだったのでしょうけど、映画嫌いの私は表面上は喜んだ様子を見せながら、心の中でため息をついていました。

「どうせ映画なんてつまらないよ」

 ところがこの映画は違いました。映画の冒頭、他の作品なら主人公になれそうな美少年の勇者が現れます。勇者と悪い魔女との決戦。その戦いに、勇者は負けてしまいました! 勇者がいた世界は、悪い魔女にいきなり征服されてしまったのです! 

 この映画はつまらない他の作品とは何かが違う―――子どもながらにそんな衝撃を受けたのを覚えています。

 さらにこの映画が異質なのは敵の存在でした。ス・ノーマン・パーというふざけた名前をしたキャラが出てくるのですが、こいつがめちゃくちゃ怖かったんです。

 ヘンダーランドのヒミツを知ってしまい、主人公であるしんのすけは怖くなって逃げ出します。そんなしんのすけを追いかけてきたのがス・ノーマン・パーでした。

 善人のフリをして大人をだまし、しんのすけを追い詰めるス・ノーマン・パー。正直言って、子ども向け映画とは思えない恐ろしさでした! こんな怖いやつに追いかけられて、しんのすけはどうなってしまうのだろう―――ス・ノーマン・パーが出てくるシーンではずっとハラハラしていました。

 ラスト10分、とにかく動きまくる追いかけっこのシーンまで含めて、私は最後までワクワクしながら映画を楽しめました。こんなに映画が楽しいと思ったのは、初めてのことです。

「映画、今度は何を観たい?」

 帰り道、父にそう聞かれ、私は「またクレヨンしんちゃんが観たい!」と興奮しながら答えます。それから毎年クレヨンしんちゃんの映画を観に行くのが、父との恒例の行事になりました。

 かつては映画嫌いな子どもだった私。でもこの『ヘンダーランドの大冒険』のおかげで、毎月10本は映画を観る、映画好きに成長しました。私を変えてくれたこの作品が、今でも大切な宝物です。

作品情報

監督
キャスト雛形あきこ/藤原啓治/矢島晶子など
上映時間1時間37分(1996)
ジャンルアニメ/キッズ
受賞・候補歴
販売ページ(Amazon)https://amzn.to/3AgxP5Z
この記事を書いた人
とりじまカラス

シナリオライター。1987年東京都生まれ。趣味:映画鑑賞/節約/温泉/ダイエット/読書。毎月10本以上映画を観ては、あーでもないこーでもないと感想を残しています。他にもいろいろと趣味があるので、気になった方は見てみてください!

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