トランスジェンダーの世界を知るきっかけになった映画【バレエも再開】

ショートエッセイ
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「草彅くん、演じてくれてありがとう!!」

 日本アカデミー賞最優秀作品賞(2020年)に輝いた、草彅剛さん主演映画『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)を劇場で見終わったとき、私は心の中で叫んでいました。

 本作は、ショーパブで働くトランスジェンダーの凪沙(性自認は女性なのに体が男性)が、育児放棄された親戚の一果(いとこの娘)を預かることになり、互いに長い不信感の末に、一果のバレエを通して互いに守り合い強い絆で結ばれていく、苦しくも美しい愛の物語です。

 私にとっては「女性らしく生きるために、肉体的にも精神的にもこんなに苦しい思いをしなければいけない人たちがいるのか!」とトランスジェンダーの方の世界を知るきっかけになった映画です。

 映画の最後の方では、 “元アイドルのスターにやらせていいのか?”という「汚れ役」ともいえる演技が。それをも草彅さんは体当たりで演じられています。

 有名な草彅剛さん主演だったから、私も劇場まで行けたと思います。

 私は今、セクシャルマイノリティの方のYouTubeを観るようになり、素敵な方々の存在も知りました

 凪沙が少年にボールを渡す場面。トランスジェンダーの方が子どもにどんなに愛情や心を込めて接しても、日々子どもに心無い言葉をかけたりとひどい仕打ちをする「女性の母」が勝ってしまう現実…。観るたびに母でいれることに感謝しなければと思うシーンです。

 ラスト前、砂浜でバレエを踊る一果の姿に、ボロボロになった凪沙の魂が癒されていくシーン。「美しいものの持つ力」を感じました。

 と同時に、一生誰も信じることなくうつむいて生き、感情を表現する方法は自分や他人を傷つけること―――そんな可能性さえあった一果が、人の心を癒す存在になったこと自体が奇跡だと思いました。

 そしてラストシーン。本当に悲しいことが起こった後、何か不思議な力によって、一果が大舞台で人々を魅了する最高のバレエを演じます。

 その姿を見たとき、私は凪沙に向かって心で叫びました。「世界の片隅でひっそり生きる、あなたの愛がもたらした奇跡を、どうか誇りに思ってください!!」と。

 本作をきっかけに、私は4年間休んでいたバレエを、先日から再開しました。

作品情報

作品名ミッドナイトスワン
監督内田英治
出演者草彅剛/服部樹咲/水川あさみ/田口トモロヲ/真飛聖など
上映時間2時間4分(2020)
ジャンルヒューマン
受賞歴第44回日本アカデミー賞(最優秀作品賞)

予告編・関連動画

この記事を書いた人
美海(mimi)

WEBライター。1978年北海道生まれ(兵庫県在住)。趣味:クラシックバレエ/映画鑑賞。学習塾英語講師、介護士を経てライターに。バレエは25歳から。L'Arc〜en〜Cielファン。二児の母。

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